風の音が聞こえる

強い風が吹いた時に、風の音が聞こえますよね。
音は空気の振動と他の記事でもさんざん説明していますが、風で音が聞こえるまでの大きな音を出すには大きな空気の振動が必要です。
今回環境スペースでは、風の音が聞こえる仕組みについてご紹介していきましょう。

風の音は、ピューピューと聞こえることがほとんどだと思います。
これは、空気の運動に原因があるのです。
強く吹いた風が電柱やベランダの手すりなどの障害物にぶつかることで、空気が二股にちぎられて、その障害物の後ろで空気の流れが乱れてしまいます。
そこに空気の渦ができたり消えたりするようになり、その渦ができたり消えたりを繰り返すことで空気を振動させて、それが音波となって伝わり大きな音として聞こえるのです。
空気の流れが乱れて生じる渦のことを、カルマン渦とも言います。
身近な風の音としては、誰しも経験する縄跳びが挙げられるでしょう。
縄跳びしている時にも、ひゅんひゅんと音が聞こえますよね。
あれも風の鳴る仕組みと同じで、縄が障害物として空気の流れを切り乱れさせてカルマン渦を生じさせていることによって聞こえるのです。
風が聞こえる時は、風が強い証拠で危険なことも多いので、外出は控えて家の中で風の音に耳を澄ませてみてください。