人によって聞こえ方が違うトライトーン・パラドックスとは

音の聞こえ方は、人によって異なります。
同じ音を聞いても、人によって全く違うように聞こえるということもあります。
この現象は、トライトーン・パラドックスと呼ばれるものです。
トライトーン・パラドックスには正解がないので、人によって聞こえ方が違うのが正解だと言えるのではないかと環境スペースは思います。

音には、基音といわれるベースになる音がありますが、基音を小さくして倍音の周波数を大きくすると基音はあいまいになります。
そのため、音が高くなっているはずなのに、高くなっていないという現象がおこるのです。
しかし、その変化の基準は人によって異なります。
そのため、トライトーン・パラドックスのような現象が起こると考えられています。

音は、目で見える物体のようにはっきりとした物質があるわけではありません。
そのため、自分自身が正しいと認識したものが正しいものになるのです。
つまり、トライトーン・パラドックスのようなはっきりとした答えがない現象が現れるのは当たり前だということになるでしょう。
トライトーン・パラドックスという現象があることから、私たちが見ている世界はもしかして1人として同じ物を見ていないという可能性があると環境スペースは思います。