音が聴こえる仕組みと難聴について

機械音や海の波の音や話し声など、あらゆる音を聞き取って私達は生活しています。
しかし、どうやって音が聞こえているか知っていますか?
今回の記事では、音が聴こえる仕組みと難聴について環境スペースが伝授したいと思います。


■音の聴こえる仕組み

人の話し声や、木が揺れてかさかさと葉がすれる心地の良い音、電話が鳴る音などは、振動が空気中の各方向に伝搬され、音波となります。
あらゆる音は、空気を移動している目に見えない振動なんです。
ほとんどの音波は固有のもので、音波により音の高さや低さ、大小は変わってきます。
耳は、音波を捉えることで、脳が理解することができるものへ変換します。
しかし、正確に音波を捉えてはっきり脳に伝えるためには、耳の働き方が正常でなければいけません。

耳の構造は、外耳、中耳、内耳の3つに分けることができます。
外耳⇒音波を拾って、中耳に伝える
中耳⇒空気の振動の音波を、機械的な圧力波にし、内耳のリンパ液に伝える
内耳⇒受け取った圧力波を、脳でしっかり「音」と認識させるために、音声信号にする

流れとしては、
①音波が外耳を通り、鼓膜に当たる
②音波が、鼓膜と中耳内にある耳小骨を振動する
③振動が伝わり、螺旋状になっている内耳内のリンパ液が振動することで、蝸牛内にある小さい有毛細胞を動かし、感知した動きを信号に変換して聴神経へ伝える
④聴神経が電気インパルスでこの情報を脳に伝え、音として認識する


■難聴について

音の聞こえ方が正常でないと人と聞こえ方が変わってきてしまい、聴こえ方の結果で難聴かを調べることができます。

聴力レベルは、dBHL(デジベル・エイチ・エル)という単位で表し、その人に聞こえる、最小の音で、純音や語音によって測定していきます。
また、難聴は軽度のものから重度のものまで4つに分類され、正常であれば、20dBHLほどの小さい音を聞き取ることができます。

軽度難聴⇒聴力レベルが25~39dBHLで、騒音などの中だと会話を聴き取ることが難しい

中等度難聴⇒聴力レベルが40~69dBHLで、補聴器がないと会話の聴き取りが難しい

高度難聴⇒聴力レベルが70~89dBHLで、高出力の補聴器が必要

重度難聴⇒聴力レベルが90dBHLで、読唇術や手話を使用し、人口内耳の装用が必要


難聴の原因は様々ですが、子供も大人もなる場合があるため、もし人と聞こえ方が違う気がすると感じた場合は、重度になる前に早めに病院に相談することを環境スペースは提案します。