音楽の力で脳を活性化させる

脳の活性化を目的とて音を使う音楽療法があります。
認知症治療のリハビリとしても行われていて注目を集めています。
音楽には、脳への刺激のほかリラックス効果も得ることが分かっています。
今回は、音楽療法について環境スペースが紹介していきましょう。

音楽療法を行う目的

音は耳から入ると脳で処理されるのですが、音の種類によって処理される部分は違ってきます。
音楽を聴くと歌う時ではそもそもの動作が違うため、それぞれに合った部分の脳が働いて処理していきます。
歌を歌う時は、口や舌、のどなどを動かすために動作の指令が脳から送られるため、聞くだけよりも歌った方が脳の働きは活発になります。

脳の働きを促すだけではなく、音楽療法にはヒーリング効果もあります。
穏やかな曲は安心感やストレス軽減などが期待できますし、ポップな曲はポジティブな気持ちにしてくれます。
また、聞くだけでなく歌ったり演奏したりすることで、周囲とのコミュニケーションも取りやすくなります。


認知症治療として注目されている

音楽療法は、認知症治療として注目を集めています。
認知症の症状としては、昔のことは覚えていても最近のことは忘れてしまいます。
昔の記憶を思い出すことが脳を活性化することが分かっていて、軽度の認知症では、集中力や記憶力が元の状態に近づいたという結果も出ています。
音楽は、記憶を思い出すきっかけでもあるのです。
また、音楽にはリラクゼーション効果もあるので、患者の心のケアとして活用され、不安を軽減させて精神面の安定を図ることも可能です。


■音楽のジャンル選びは慎重に

音楽療法では、使用する音楽の種類によって効果の出方も違ってきます。
音楽ならどんなものでも効果が得られるということはないですし、脳の活性化自体も個人差があります。
音楽を選ぶときには、音楽療法を受ける患者の好みに合った音楽を選びましょう。
好みの音楽でなければ、音楽に興味を示すことがないので脳の活性化にはつながりません。
好みの音楽だからこそ興味を持ち、過去の記憶を思い出すことで脳が活性化し症状が改善されていくのです。


音楽は人の心だけではなく脳の活性化にも効果があります。
病院でリハビリなどではもちろんですが、自宅にいるときも好きな音楽を聴くことで脳を活性化させることができます。
食欲がない、なかなか眠れないなどの時にも、自分の好みの音楽を聴いてストレス発散するのがおすすめです。
音楽療法はあまり聞きなれない療法ではありますが、理解しておくことで今後の生活にも役立つと環境スペースは考えます。