みなさんは、音嫌悪症という言葉を聞いたことがあるでしょうか?
これは、ミソフォニアとも呼ばれています。
今回は、周りの音が気になりすぎて困ってしまう人に当てはまるかもしれない音嫌悪症・ミソフォニアについて環境スペースが解説していきます。
■音嫌悪症とは?
はじめに、音嫌悪症とはいったいどのようなものか解説していきます。
音嫌悪症は、脳にある感情制御メカニズムに何らかの異常が起こって、特定の音に対して強い不快感を覚えます。
聴覚過敏と同じような感じだと思うと分かりやすいのではないでしょうか?
しかし、音嫌悪症にしても聴覚過敏にしても、周りからの理解はなかなか得られません。
家族や友人などに相談したとしても、「気にしすぎだよ」とか「ちょっと過剰に反応し過ぎじゃない?」といった反応をされてしまうケースが多いです。
そのため、だんだんと相談できなくなっていき、1人で抱え込むことになってしまうこともあるのです。
人によって苦手だと感じてしまう音は何かしらあるでしょう。
しかし、その苦手な音を聞いた時に、我慢できないほどの苦痛を感じるのか、ちょっと嫌だなと感じるのかは人によってかなり違います。
それに、全ての音をシャットアウトすることは不可能なので、苦手意識を持っている音の種類によっては対策が難しい場合もあると考えられます。
■音が気になりすぎる場合にはどうすればいい?
続いては、音が気になりすぎる場合にはどうすればいいのか、その対策方法について解説していきます。
音嫌悪症で悩んでいる場合、耳栓やイヤーマフを使って音を少しでもシャットアウトするか、その場所から移動するといった対処法を講じるほかありません。
その他に対策をしたいなら、自然の中にある音を流してくれるアプリを使ったり、クーラーなどの雑音で周りの音を聞こえにくくしたりといった方法もあります。
そのような対策をしてもなかなか改善されない場合は、医療機関の力を借りるようにしましょう。
耳鼻科で耳の診察をしてもらったり、脳神経外科で片頭痛に関する診察をしてもらったりすると改善策が見つかる場合があります。
心因性のものだった場合は、診療内科や精神科の受診がおすすめです。
病院によっては、診断書を書いてもらえるので、会社からの理解も得やすくなるでしょう。
周りの音が気になって苦痛になっているという人は音嫌悪症の可能性があります。
それによって生活に支障が出てしまうなら、医療機関など専門的な知識を持つところに相談してみるのがおすすめです。