家電の「お知らせ音」がうるさい!どうして?

洗濯機や炊飯器などの家電から鳴る「お知らせ音」をうるさく感じてしまったことはありませんか?
お知らせ音が多すぎてどの家電から鳴ったのかわからない、寝ている子どもが起きてしまったなど、お知らせ音に関する問題が増えています。
そこで今回は、家電のお知らせ音設定の背景や抱える問題について環境スペースが解説していきます。


■家電のお知らせ音が気になる

来客を知らせるインターフォン、出来上がりを知らせる電子レンジや炊飯器、閉め忘れを教えてくれる冷蔵庫など、家の中には様々な家電のお知らせ音があふれています。
便利である反面、多すぎてどこから鳴ったのかわからない、そもそもの音が不快に感じるといった問題も起きています。


■あえて“耳障りな”音域に設定してある

家電のお知らせ音が不快に感じられるのはなぜなのでしょうか?
それはあえて耳障りな音域に設定してあるためです。
耳障りな音域の音が聞こえると人間の防衛本能が反応するため、耳に留まりやすく、「知らせる」という目的を達成しやすいです。
そのため、あえてこの音域を中心とした音を組み合わせたお知らせ音が多くあります。
しかし、家中の家電が不快な音域の音を発したらうるさく不快に感じてしまいます。


■新たな問題も

耳障りな音域とは、通常の音よりも少し高めです。
そのため、家電のお知らせ音も自然と高音になるのですが、この高音は加齢とともに聞き取りづらくなるという問題がありました。
いくらお知らせ音が鳴っても聞こえないため、お知らせの役割を果たせなくなっているのが現状です。
出来上がりを知らせる音であれば大事には至りませんが、異常を知らせる注意喚起音などであれば命に関わる危険もあります。


■どのような対策が取られている?

そうした声によりメーカーでは対策を取っています。
従来のような単純な電子音ではなく、広い音域のメロディを流す、音とともに振動や光を発する、パターンを変えた音を何度か鳴らす、設定により低めの音を出せるようにするといったものです。
ただし、低い音にしてしまうと音量が小さく感じられる場合もあり、まだ課題は多いようです。
誰もが使いやすい製品づくりはまだまだ始まったばかりと言えるでしょう。


家電のお知らせ音は設定で音の鳴り方を変えられるものもあります。
お知らせ音が不快、聞こえづらいなどの悩みがある場合は一度確認してみてください。
対策が取られている家電も多くそろっているので買い替えの際はチェックしてみるといいでしょう。