日常の中で感じられる「心地のいい音」にはどんなものがある?

聞こえてくると不快に感じてしまう音というのは残念ながら存在します。
金属がこすれる音や、人が言い争う声なんかは聞いていて気分の良いものではありません。
では逆に、聞こえてくると心地良く感じる音にはどんなものがあるでしょうか?
今回は聞いていると心が休まる、日常の中の心地いい音の数々を環境スペースがご紹介しましょう。


■そもそも人はどんな音を心地よく感じる?

人は、次の3つに当てはまる音を「聞いていて心地いい」と感じます。

・同じ音の波形を周期的に繰り返す
人は規則性のある音を好みます。
クラシックでも演歌でも、定期的に同じメロディラインをたどる構成になっているのはこの特性からきているのでしょう。

・低音過ぎず、高音過ぎず適度な音程を保っている
機械の作動音のような低音や金属のこすれる高音など、極端すぎる音程を人は不快に感じます。
突飛な音程がなく、一定の音階を保っていると聞いていて心地よく感じられます。

・大きすぎない音
人の耳は不快な音ほど大きく聞こえ、うるさく感じる仕組みになっています。
聞きたくないのに大きく聞こえるため、ますます不快感が増してしまいます。


■暮らしの中で感じられる心地良い音とは?

では、実際に心地いい音が感じられる場面をみていきましょう。
実は毎日の暮らしの中にも心地いい音は溢れています。

・文字を書く音
紙に文字を書く音には独特の響きがあります。
ペンを滑らせる音、留めはねの音、ページをめくる音までも緩やかな規則性があり心が落ち着きます。
図書館や自習スペースなどで勉強がはかどるというのは心地いい音が溢れているからという理由もあるでしょう。
リラックスしたい時は、あえて書き物をしてみるのもおすすめです。

・ゆっくりと歩く音
通勤や移動などでせわしく歩く音とは違い、散歩などのゆっくりと歩く音は心を落ち着けてくれます。
この時、歩く場所も工夫してみましょう。
アスファルトよりも土や落ち葉のある場所の方が豊かな音を聞けます。
春は新芽が出るため、案外落ち葉が多く、緑の深い公園などでは比較的落ち葉の音を楽しめます。
ゆっくりと踏みしめる音を聞きながら散策をすれば、心身のリフレッシュに効果的です。

・料理をする音
トントンとリズムのある包丁の音や、フツフツと沸く鍋の音など、料理をする際に発せられる音は、不思議と人をリラックスさせる効果があります。
他にもコーヒーを淹れる音など、耳を澄ませて聞くととても豊かな気持ちになれる音が多いです。


何気ない日常の中にも心地のいい音は多く存在します。
ヒーリングCDなどももちろん効果がありますが、自分が出す音にも耳を傾けてみると思いがけない“お気に入り”が見つかるかもしれません。