実は若い世代に多い「低音障害型感音難聴」とは?

音が二重に聞こえる、片耳だけボーッとする、なんだか音が響いて聞こえるといった症状が出た場合に考えられるのが「低音障害型感音難聴」です。
難聴と聞くと高齢になるとかかる病気だと思いがちですが、低音障害型感音難聴は20代の若い世代に出やすい傾向があります。
そこで、低音障害型感音難聴とはどういった病気なのか、特徴や原因について環境スペースが解説しましょう。


■低音障害型感音難聴とは?

ある日突然耳鳴りがしたり、片耳だけに違和感を覚えるようになったりといった難聴を起こす病気を低音障害型感音難聴と言います。
この症状では低音を感じる神経に障害が起きるため、この名が付きました。
しかし、低音障害型感音難聴は単独の病気ではありません。
感音難聴には突発性難聴メニエール病の二つが存在し、低音障害型感音難聴は突発性難聴の一つとされていました。
ところが症状の解明が進む中で、感音難聴には低音だけが障害を受ける“状態”が存在すると判明します。
そのため、一度の治療で治れば突発性難聴、再発を繰り返すようならメニエール病と判断するようになったのです。


■どんな人がなりやすいの?

冒頭でもお伝えした通り、低音障害型感音難聴は20代の若い世代にも見られる病気です。
ハッキリとした原因はわかっていませんが、運動不足や睡眠不足、ストレスなどが発症の引き金になるといわれています。
これはメニエール病にも言えることで、実は、低音障害型感音難聴は「めまいをともなわないメニエール病」と表現されることもあります。


■ストレス解消が一番の解決法

低音障害型感音難聴は、主に飲み薬で治療を行います。
一週間ほど耳鼻科を受診すれば良くなるので、あまり深刻に受け止めないことが大切です。
聴覚は繊細な器官なので精神的な負荷を受けやすいです。
「再発したらどうしよう」「病気だなんて職場の人に知られたくない」などと思い悩むと、さらにストレスとなるおそれがあります。
病気の引き金になると分かっていても、毎日の生活の中でストレスを完全に回避することは難しいものです。
自分なりの解消法を見つけ、適度にガス抜きができる状態を作ることが肝要です。

 


若い世代でも起こることのある難聴、低音障害型感音難聴は原因がハッキリしていません。
しかし、運動不足や睡眠不足、ストレスが一端であるとされており、予防には規則正しい生活や十分な睡眠とともにストレスの解消が有効です。
低音障害型感音難聴は治療で治るので、なんだか耳鳴りがする、片耳だけ聞こえづらいと感じたら早めに受診することをおすすめします。