ハイレゾってどんな意味?わかりやすく解説!

スピーカーやヘッドホンなどのスペックによく出てくるのが「ハイレゾ」という言葉。
「よくわからないけど高性能な感じ」「音がいいってことなのかな」なんて曖昧な認識の人も多いのではないでしょうか?
実は、ハイレゾは対応機器でなければ楽しむことができません。
そこで今回は、ハイレゾとはどういったものなのか、環境スペースが解説しましょう。


ハイレゾってどういう意味?

ハイレゾとは「High-Resolution Audio(ハイレゾリューションオーディオ)」の略で、高解像度な音源と訳せます。
CDを作成する際はまず、演奏や歌声をスタジオでアナログ収録を行います。
そのアナログ音源をデジタル音源に変換することでCDを作っていくのですが、CDに収めるためには情報量を抑える必要がありました。
しかし、曲を短くしたりアレンジを変えたりしては別物になってしまいます。
そこで行われるのが、音の領域を狭めることでした。
CDには、収録しきれていない音の領域が存在するのです。
アーティストの息遣いや現場の空気感など、原音に近い音を聴けるのがハイレゾです。
ハイレゾは、対応しているヘッドホンやイヤホンなで楽しむことができます。


ハイレゾは音を細かく保存している

「音の領域と言われてもピンとこない…」という人もいるでしょう。
私たちが普段聴いている音楽は、原音をデジタル化したものです。
原音をグラデーションのかかった絵だとします。
CDに収録されているのは、グラデーションを10×10のドット絵で表現したものですが、ハイレゾは同じドット絵でも100×100の細かさがある、と考えるとわかりやすいでしょう。
一つひとつの音を細かく保存し、原音をより忠実に再現できる仕組みがハイレゾです。


ハイレゾのファイル形式

ハイレゾはファイル形式によって情報量が変わります。
それぞれの特徴を見ていきましょう。

・MP3
コンパクトさを重視したのがMP3です。
主要部分を大まかにカットし、圧縮してあるので手軽に楽しめますが、カットにより失われた部分は取り戻せません。

FLAC
情報量の維持を重視したのがFLACです。
カットはせずに、再生時に原音を復元できるよう、効率よく圧縮しています。
そのため、ハイレゾではFLACが主流となっています。


高解像度の音源と訳せるハイレゾは、収録時の臨場感を味わえるものです。
ハイレゾの定義は「一般社団法人日本オーディオ協会」が定めており、条件を満たした機器にはロゴマークの使用が認められています。
ハイレゾ対応機器を探す際は、ぜひ目印にしてくださいね。