「子どもの言葉がなかなか出ない…」そんな時は歌の力を試してみよう

1歳児・3歳児健診などで言葉を話さないと発達の遅れを指摘されることもあり、心配になってしまうご両親もいるでしょう。
最近「歌うこと」が言葉の発達に効果的であると分かってきました。
今回は、子どもの脳に良い影響を与えると考えられている「歌」について環境スペースが解説していきます。


■単語を教えるよりも歌ってみよう

言語リハビリテーションの分野においても、音楽を用いた訓練や医学的療法が行われています。
特に子どもに対して言語の発達を促すために「DSLM」と呼ばれる音楽教育法があり、発達の遅れが指摘された子どものためにも使われています。
これは歌うことや楽器を演奏することにより、発語したり会話をしたりすることを促す目的があります。
また、言葉を理解しているのに口にしようとしない場合は「MIT」と呼ばれる音楽療法が効果的です。
これは自分から発言することが難しいが、覚えた歌を口ずさむことはできるというタイプの子に有効で、様々な童謡やポップスを歌うことで、言語を司る左脳から音楽を感じる右脳へ情報が移動するという現象を利用しています。
「DSLM」も「MIT」も言葉にメロディをつけることで、楽しみながら言葉を覚えていくことができるのです。


■家庭でもできる!大人も一緒に楽しもう

療法士の訓練を受ける時に音楽療法が利用されていますが、家庭でも実践することができます。
「健診はまだだけど、今からできることはある?」と考えている人は、ぜひお子さんに歌を歌ってあげましょう。
「童謡なんて忘れてしまった…」というパパ・ママもご心配なく。
子供向けのアニメや教育番組を観ればたくさんの音楽があふれています。
食べ物や動物の名前、季節を歌ったような歌が特に環境スペースのおすすめで、自然に物の名前や感情を覚えていくのに役立ちますよ。
また、パパ・ママが一緒に口ずさむのも効果的です。
大好きなパパ・ママが楽しそうに歌っているということに子どもは興味を示します。
音楽をただ流すのではなく、身振り手振りを見せながら一緒に歌ったり、手が離せない時にも時々子どもと目を合わせながら口ずさんだりすることで「ぼく(わたし)もやってみたい!」と思うようになります。


■CDよりもパパ・ママの声が良い!?

「私は歌が下手だから、子どもに聞かせられない」
「発達に良いと言われているCDを買ってきた!」
というパパ・ママもいらっしゃると思います。
しかし、子どもにとってパパやママの声は一番安心できるものです。
歌が上手い下手は関係なく、聞きなれて安心する大好きな声で歌ってあげるのが良いのです。
童謡を流しても全く興味を示さなかった子が、ママがいつも口ずさんでいる少し前に流行ったポップスを覚えて歌えるようになったということもあります。
大人も楽しんでいる姿を見せることが子どもの興味を引き出すので、童謡にこだわる必要はありません。
パパ・ママも自分の好きな歌を歌って、親子で音楽を楽しみましょう。


楽しく歌っているうちに言葉を覚えられたら良いですよね。
子どもはある日突然話し始めることもあるので、あまり焦らないことも大切ですよ♪