コマーシャルに出てくる「ピンポーン♪」あれって何の音?

「ピンポーン」という音がコマーシャル中に流れるのを聞いたことがありますか?
よく見ると、風邪薬や湿布薬などの医薬品についてのコマーシャルにだけ使われていることが分かります。
この音には何の意味があるのか、環境スペースが調べてみました。


■「ピンポーン」は注意喚起の音?

調べてみると、コマーシャルに流れるこの音は消費者に対しての注意を促す音であることが分かりました。
医薬品には、使い方によって身体に悪い影響を与えるものがあったり、副作用が報告されているものがあったりするので、同封されている「使用上の注意」をよく読むことが大切です。
テレビコマーシャルなどの広告では、この注意書きを読むように視聴者に対してお知らせする必要があります。
コマーシャルによっては「ピンポーン」というピアノの音や電子音だったり、出演しているタレントが「ピンポーン」と口ずさんでいたりと様々です。


薬事法で決まっている!消費者に注意喚起が必要

医薬品の販売は、「薬事法」という法律でルールが定められています。
このルールの中には医薬品、医薬部外品、化粧品、医療機器に対しての規制があり、有効性・安全性を確保するために必要なものだとされているのです。
これによると、医薬品などの商品を使う上で気を付けなければならない用法・用量のルールや、使い方によって危険がある場合は、商品に添えられている注意書きをよく見るように消費者に対して注意喚起しなさいという決まりがあることが分かりました。


■文字にも指定?コマーシャルで流れる注意喚起文章とは

コマーシャルでは「ピンポーン」という音とともに「この医薬品の使用上の注意をよく読んでお使いください」と書かれた文字が映し出されます。
ほとんどがコマーシャルの最後に出てくることが多く、「ピンポーン」の音に反応してテレビ画面に注目する人もいるのではないでしょうか。
テレビだけでなく、ラジオや新聞、雑誌の広告にも注意喚起文章を明記することとされていますが、その文字の大きさや何秒間表記するかも決まっているのです。
これに加えて、テレビでは視聴者が注意喚起文書に注目するための音を用いることと決められているのです。
ただし、この音には楽器やコンピューターなどの機械であるか、口で歌ったものであるかということや、音階に関しての定めはなく、視聴者の注意が引ければなんでも良いのだそうです。
だったら「タッタラーン♪」でも良いのでは、と環境スペースは思いましたが、みなさんはどう思いますか?


なんとなく聞いているような音にも意味があったのですね。
この音を聞いたら「この薬は注意が必要なんだな」と意識してみましょう。