話題のASMRには咀嚼音もあった!どんな音が人気なの?

特に理由はないけど好きな食べ物がある、そんなものはありませんか?
今注目を集めているASMRには、人の咀嚼音も含まれるほど、食べ物の音は人の感覚と密接な関係にあります。
どんな咀嚼音が人気なのか、環境スペースが解説しましょう。


■音は食事のおいしさも左右している?

視覚や聴覚から心地よいと感じる音や感覚を「ASMR」といい、音に絞って挙げるとすればタイピング音や雨音などが人気です。
実はその他に挙げられるものとして咀嚼音があります。
食事の際の咀嚼の感覚と、その音に心地よさを感じるそうです。
人は、食べ物の見た目と味をセットで覚えている傾向があります。
たとえば、見た目はキュウリなのに果物のように甘い品種がありますが、食べ慣れない人は見た目に反した味がするといって混乱してしまうそうです。
それと同様に、食感や音も一緒に記憶しているため、食事のおいしさには「音」も大切なポイントになっているといえるでしょう。


■多くの人が選ぶ好きな食べ物の「音」とは

では、実際にどんな食事の音が人気なのでしょうか?
2019年にオハヨー乳業株式会社が行ったアンケート結果で、次のような結果が出たそうです。

【好きな音】
◎サクサク(63.0%)
◎パリパリ(44.8%)
◎シャキシャキ(30.4%)
カリカリ(28.7%)
◎ザクザク(27.3%)

上位を占めた音はいずれも軽快な印象を持つものばかりだということがわかります。
揚げ物やサラダ、クッキーやスナックといった歯ごたえのある食べ物を思い浮かべた人も多いのではないでしょうか?

【嫌いな音】
◎くちゃくちゃ(92.5%)
◎ずるずる(45.5%)
◎ぐにぐに(34.8%)
ガリガリ(18.7%)
◎ボリボリ(17.0%)

一方の嫌いな音では、歯ごたえと呼べないような音が多くランクインしています。
なかでも9割以上の人が嫌いと答えた「くちゃくちゃ」に関しては、自分だけでなく、周囲から聞こえるのも不快な音だと考えられます。
また、好きな音にランクインしていた「ザクザク」と似たような「ガリガリ」「ボリボリ」も嫌われているという興味深い結果となりました。
歯ごたえのある音でも、あり過ぎるのは嫌だということなのでしょうか?


■他人の食事の音は不快に感じがち?

嫌いな音第1位となった「くちゃくちゃ」ですが、嫌われっぷりは相当なようです。
巷ではくちゃくちゃと咀嚼音をさせながら食べる人のことを、不快感を込めて「クチャラー」と呼ぶほどです。
自分の咀嚼音には気付きにくいため、周囲に不快感を与えていないか確認した方がいいかもしれません。


適度な歯ごたえのある食べ物は、咀嚼の感覚と音が心地よく感じられます。
自分の好きなものにはどんな音があるのか探してみると新しい発見があるかもしれませんね。