童話の舞台とされる町「ハーメルン」とはどんなところ?

子どものころに読んだきりでストーリーがあやふやな童話がある、という人も多いでしょう。
大人になって読み返してみて、結末におどろく話も少なくありません。
今回は「実話ではないか」と言われている童話ハーメルンの笛吹き男の舞台となった町について環境スペースがご紹介します。


グリム童話の舞台となった実在する町「ハーメルン

グリム童話ハーメルンの笛吹き男」は、男が笛の音で町の人を困らせていた大量のネズミを退治したり、町の子どもたちを連れだしたりします。
童話であるにもかかわらず具体的な描写が多いことから実話なのではないかと調査も行われたようです。
その最大の理由が、舞台となったハーメルンという町が実在することでした。
では男が笛を吹きながら歩いた町とはどのようなところなのでしょうか?


■中世の街並みが感じられる町

ハーメルンとは、ドイツ北西部にあるニーダーザクセン州にあるハーメルン=ピルモント郡の郡庁所在地です。
ドイツ観光街道」の一つであるメルヘン街道沿いに位置し、人口は6万人ほどと小さな都市ですが、グリム童話の舞台となった町を見ようと年間300万人もの観光客が訪れていました。
ハーメルンにはレンガ造りの赤い屋根の家が建ち並ぶ、旧市街があります。
町のいたるところに童話を思わせるモニュメントが点在し、童話の世界観を感じられます。


ハーメルンのおすすめ観光スポット

石畳が残る旧市街は歩いて回れるほど小さく、観光ルートもあるので初めて訪れた人でも難なく進めます。
おすすめの観光スポットをみていきましょう。

・レストラン「ネズミ捕り男の家」
石造りの老舗レストランで、名物は豚肉を細く切った「ネズミのシッポ料理」です。
この建物は一度建て替えられており、以前の建物には童話に出てくる笛吹き男も泊ったとのウワサもあります。

舞楽禁制通り(ブンゲローゼン通り)
レストラン「ネズミ捕り男の家」のすぐ横の通りです。
笛吹き男がここを通って子どもたちを連れだしたことからこの名前が付いたとの説も。
事実、この通りでは踊ったり演奏したりすることが禁止されています。

・マルクト教会
物語をかたどったステンドグラスがあるのがマルクト教会です。
旧市街のほぼ中央に位置し、すぐそばの野外舞台では笛吹き男の演目が行われていました。
すぐ隣の建物「結婚式の家」には大きな仕掛け時計があり、ハーメルンの笛吹き男のストーリーを楽しめます。


童話自体は少し恐ろしさを感じさせるハーメルンの笛吹き男ですが、舞台とされているハーメルンの町は観光地として人気が高いです。
もし機会があればぜひ一度訪れてみてください。