BGMで作業効率が下がるって本当?衝撃の理由とは

好きな曲やアップテンポの曲を聞きながら作業をすると効率がいい・・・そんな話を聞いたことはありませんか?
実際のところはどうなのか、作業中のBGMについて環境スペースが解説します。


■BGMで作業効率がアップするって本当?

アップテンポの曲を流すと作業スピードがアップする、好きな曲を聞きながらだと作業に集中しやすいなど、作業とBGMはいい関係にあるといわれています。
ところが、シチュエーションによってはまったく意味がないどころか逆効果になることもあるそうです。

・脳の集中力は一つのことにしか向かない
仕事に集中していると電話のコールに気付けなかったり、あっという間に時間が過ぎていたりすることはありませんか?
人の脳は一つのことに集中してしまうと、他のことに意識が行きづらくなります。
そのためBGMを流すとついつい脳が曲に集中してしまい、作業効率が下がってしまいます。
BGMによって作業効率がアップするのは「考えない状態でできる」作業に限られているのです。

・「好きな曲」は集中力の妨げになってしまう
好きな曲を聞きながら作業をすると効率がアップするという人もいるかもしれません。
ところが、これは逆効果であることがわかっています。
好きな曲ということでどうしてもメロディーや歌詞に意識が向いてしまうため、脳は作業に集中できません。
これは曲のテンポや歌詞の有無にかかわらずすべての曲に言えることです。


■どんなBGMならいい?

考える作業をする場合、BGMはない方がいいのでしょうか?
実は相性がよくないのは「音楽」であって、音そのものではありません。
川のせせらぎや波の音、鳥のさえずりなどの自然音なら作業効率がアップするとされています。
これらの自然音には脳がリラックスする「f分の1ゆらぎ」が含まれているためです。
極端なことを言えば、50dB程度のノイズ音をBGMとすれば作業効率はアップするでしょう。
50dBといえば「静かな喫茶店」くらいの雑音レベルです。
人はまったくの無音状態よりも少しの雑音がするくらいの方が作業に集中できるため、もしも仕事中にBGMをかけるのであれば自然音がおすすめですよ。


仕事中にBGMを聞くという人もいるでしょう。
しかし選曲によっては作業効率が下がってしまっているかもしれません。
たとえ歌詞のない曲であってもメロディーに意識が行ってしまうため、脳は作業に集中できていない可能性が高いです。
自然音は動画サイトなどでも聞けるので一度試してみてくださいね。