なぜヒットしたの?音に反応して動くフラワーロックの秘密

音に反応して動くおもちゃは昔からあり、誰でも一度は遊んだことがあるのではないでしょうか?
しかしなかには子どもではなく大人がハマるおもちゃも存在しました。
今回は、発売するやいなや大ヒットとなった「フラワーロック」について環境スペースが解説します。

 


■大人から人気があった「フラワーロック

大ヒットしたおもちゃの中には、子どもよりも大人に人気があったものもあります。
1988年に発売された「フラワーロック」もその一つでした。
様々なデザインがありましたが、ポピュラーなのは鉢植えのヒマワリではないでしょうか?
サングラスをかけた陽気なヒマワリが人の声や音楽に反応してユラユラと動くフラワーロックは子どもよりも大人から絶大な支持を受け、全世界で累計850万個も売り上げたそうです。


■フラワーロックの仕組みとは?

大ヒット商品となったフラワーロックですが、その仕組みはとてもシンプルなものです。
スイッチを入れると内蔵されたセンサーが近くの音に反応して動き始めます。
音がしなくなると止まり、また音が聞こえれば動き出す・・・を延々と繰り返します。
当時、フラワーロックは技術的に新しいものでもなんでもなく、人の話し声やテレビの音、手を叩く音や音楽などなんにでも反応する大雑把なものでした。
しかしそのシンプルさが逆に大人に受けたといえるでしょう。


■なんであんなにヒットしたの?

大ヒットの背景には汎用性の高さがあります。
個人が自宅で楽しむのはもちろん、客寄せアイテムとして店頭に設置するお店が多かったのです。
道行く人が話題のアイテム見たさにお店に入ってくるため売り上げアップが期待できます。
おもちゃ一つで呼び込みができるので重宝されました。
たとえ効果がなくても大した損失にはならず、そういった手軽さも受けて販売数を伸ばしていったのでしょう。


■実はバリエーション豊富だった

フラワーロックというと、サングラスをかけたヒマワリが代表的ですが、実は他にもバリエーションがありました。
ハイビスカスバージョンやニコちゃんバージョン、飲料缶デザインなどが人気だったようです。
他にも、音ではなく光に反応して動くタイプも発売されています。
2008年には音に合わせて動くだけでなく、花と葉が光る「フラワーロック2.0」も登場しました。
こちらは全身まっしろなボディにフルカラーLEDが内蔵されており、少し大人っぽくなった印象があります。

 


大人を中心に大ヒットしたフラワーロックは残念ながらいずれも販売を終了しています。
しかしフリマサイトなどでは今も頻繁にやり取りされており、その人気ぶりがうかがえますね。