胎教の本当の効果は?親子で音楽を聴こう

妊娠している人は、胎教について考えたことはありますか?
お腹の赤ちゃんに話しかけたり、音楽を聞かせたりするママもいるでしょう。
胎児の頃からクラシック音楽を聞かせることで、絶対音感や情緒の発達に良いと言われていた時代もありました。
実際はどのような効果があるのでしょうか。
今回は環境スペースが胎教について解説します。


■科学的な根拠はない?赤ちゃんというよりママのための胎教

一昔前は、胎児の頃から上質な音楽に触れさせて、ママの言葉を聞くことで情緒や言語認識が発達すると言われていました。
しかし、これらの効果は科学的に証明されたわけではなく、現在では胎教の有無による発達の差はないと考えられています。
胎教を熱心にしていても、生まれてきてから夜泣きする赤ちゃんはいるでしょう。
一切胎教をしなかったのに、発語が早い赤ちゃんもいます。
胎教が胎児に全く関係ないとも言えず、胎児の脳の発達に効果的であるとも言えません。
赤ちゃんのためというより、胎教で親子のコミュニケーションを取ることによって、ママの気持ちを穏やかにしているというのが最近の認識です。
お腹の赤ちゃんに話しかけたり、ママが心地よいと感じる音楽を聞いたりすると、ママ自身のリラックスにつながるとされています。


■赤ちゃんの耳が聞こえるのはいつ?

ママのためだけでなく、赤ちゃんにも良い効果があると環境スペースは思います。
妊娠16~20週頃には胎児の聴覚が発達し始め、26週頃になると音を耳で聞くようになります。
ママやパパが話しかけるとお腹をキックして応える赤ちゃんもいるので、ぜひ試してみてください。
お腹に手を触れながら優しく話しかけ、今しかできない親子のコミュニケーションを楽しみましょう。


■ママの好きな音楽でOK!

胎教というと、クラシック音楽のような上質な音楽が良いと考える人もいます。
しかし羊水が満たされたお腹の中では、実際の音と違って聞こえている可能性が高いです。
どんな音楽を選んだとしても、赤ちゃんに内容が伝わるわけではありません。
ママが好きな音楽を聴き、気持ちが明るくなったりリラックスしたりできる方が良い効果を得られるでしょう。
ロックでもHIPHOPでも、ジャズでも構いません。
ぜひ赤ちゃんと一緒に音楽を楽しんでくださいね。


胎教は音による刺激だけでなく、お腹に触れることも良い効果をもたらします。
10か月もの長い間、こんなに近くにいられるのは今だけです。
赤ちゃんの誕生を心待ちにしつつ、限りある時間を大切に過ごしてくださいね。