お神輿の「ワッショイ!ワッショイ!」ってどういう意味?

ここ何年かは自粛していた行事が復活しつつありますね。
地域のお祭りもその一つといえるでしょう。
今回はお神輿に関する興味深い語源や由来について環境スペースが解説します。


■お神輿の掛け声といえば?

お祭りに欠かせないのがお神輿ですね。
参加者みんなで担いで地域を練り歩いたり、お神輿同士でぶつかり合ったりと、地域によっていろいろな担ぎ方があります。
お神輿につきものなのが掛け声です。
掛け声一つあるだけで盛り上がり方が違います。
でもこの掛け声、いつくか種類があるのをご存じですか?

・ワッショイ!ワッショイ!

掛け声の定番なのが「ワッショイ!ワッショイ!」ですね。
「ワッショ!ワッショ!」などのパターンもあります。
都内を始め各地でよく聞く掛け声です。
「ワッ」と「ショイ」に分けられるのでリズムを付けやすく、小さな子どもでも参加しやすいです。

・ソイヤ!ソイヤ!

こちらもよく知られる掛け声ですね。
似たようなものに「セイヤ!セイヤ!」などもあります。
「ワッショイ」に比べるとリズムが早く、臨場感のあるお祭りにピッタリです。
江戸前担ぎと呼ばれる浅草三社祭神田明神祭などでよく聞かれるので、こちらの方こそなじみがあるという人もいるかもしれません。


■ワッショイってどういう意味?

掛け声としてよく知られる「ワッショイ」ですが、言葉としてはどのような意味があるのでしょうか?
実はハッキリした語源や由来はわかっておらず、謎のままなのです。
そこで諸説ある中から有名なものをいくつかご紹介しましょう。

・和一処(わいっしょ)説

和一処もしくは和一緒という言葉から変化したという説です。
和一処とは「みんなで一つになって」という意味があるそうですが、実際にそのような言葉が使われていたのかはわかっていません。

・和して背負う(わしてせおう)説

「和して背負う」から「和し背負え」と変化し、ワッショイになった説です。
お神輿をみんなで背負うことで一体となり力を合わせようという意味だとか。

・和上同慶(わじょうどうけい)説

侵食や氏子総代が神輿とともに進行する祭事「神輿渡御」で使われていた掛け声の「和上同慶」が変化したという説。
しかしそのような掛け声が実際に使われていたのか詳しいことはわかっていません。


他にもいくつかの説があるようですが、いずれも決定的な根拠がないことから曖昧なままになっています。
地域によってはまったく違う掛け声などもありますし、今後も語源や由来がハッキリすることはないかもしれませんね。

 


夏本番を迎え、夏祭りが開催される地域も多いでしょう。
お神輿を見る機会があったらぜひ掛け声をかけてあげてくださいね。