日本のオノマトペが進化中!擬音・擬態語の不思議
海外の人に日本語の難しさについて聞くと、「ドンドン」「キラキラ」などといった擬音(オノマトペ)が多いと指摘されます。
英語のオノマトペは1000~1500語、フランス語では600語ほどしかありませんが、日本語の擬音語・擬態語は4500語以上もあるといわれています。
方言も含めればさらにバリエーションが無数に広がり、一生に一度も使わないようなオノマトペもあるかもしれません。
今回は環境スペースが、珍しくて面白い擬音語・擬態語についてご紹介しましょう。
■宮沢賢治のオノマトペ
宮沢賢治の作品には、独特な擬音・擬態表現がたくさん登場します。
ここから日本語としてのオノマトペが生まれた例も多いですが、誰も思いつかないような面白い表現もあります。
・ぷるぷるぷるぷる
さて、何が「走って来る」音でしょうか。
正解は昆虫のアリです。
1匹のアリの兵隊が小さな体で走って来る様子を、可愛らしい擬音で表現しました。
・ギーギーフーギーギーフー
名作『銀河鉄道の夜』で登場するオノマトペです。
「それから彗星がギーギーフーギーギーフーて云つて來たねえ」と表現されていますが、これは彗星が近づく時に聞こえてきた音なのでしょうか。
または、彗星の勢いを表現したのかもしれません。
■漫画のオノマトペ
日本の漫画もアメリカのコミックも、たくさんの擬音が使われています。
海外のコミックでは「BANG!(ピストルなどの発砲音)」や「ZZZ…(寝息・いびき)」などの音をそのまま表現した英字が使われることが多いですが、日本の場合は実にバラエティー豊富です。
・ざわ…ざわ…ざわ…
これだけですぐに何の漫画か分かる人もいるでしょう。
ギャンブラーを描いた『カイジ』に多く登場する擬音で、緊迫感を表し、キャラクターにピンチが訪れる場面によく使われています。
・バッテラーッ
料理マンガ『クッキングパパ』では、料理名をそのまま使ったユニークはオノマトペが登場。
普通は「グツグツ」や「ホクホク」などの擬音が料理のイラストに添えられるところですが、〆サバの押し寿司「バッテラ」は既存の表現が見つからなかったのかもしれません。
作者はそのまま「バッテラーッ」というオノマトペを採用。
意外と絵面にマッチしているし、味も想像できそう…?
■新しいオノマトペが生まれている
少し前に流行った「ぴえん」は、ちょっと悲しい気持ちやがっかりする気持ちを表現する言葉として新しく生まれたオノマトペです。
また、「ごりごり」のように従来とは違う表現として使われるようになったものも。
「ごりごり」は硬い物同士が擦れあう様子を表すオノマトペですが、最近は「ごりごりのギャル」「ごりごりのイケメン」などの表現も見られます。
これは「根っからの」とか「完璧な」という意味があり、昔は「コテコテ」と表現されていたものに近いでしょう。
(「コテコテの関西弁」など)
使う人の年代やその場の雰囲気、会話の内容によって新たなオノマトペが生まれるのかもしれません。
話をしていて、「この人独特な擬音を使うな…」と思うことはありませんか?
斬新でユーモアのある表現は、話の内容をより盛り上げてくれる効果があります。
ただし、擬音を使い過ぎると子どもっぽく聞こえるので要注意!
大人の皆さんは場面に応じて使い分けてくださいね。