日本では汁物や麺類はすすって食べるものと認識されています。
しかし海外からはマナー違反に見えるそう。
今回は日本の「すする」食べ方について環境スペースが解説します。
■音を立てて食べるのはマナー違反だけど・・・
食事中に音を立てるのはマナー違反です。
欧米はもちろん、日本でもそれは同じ。
ガチャガチャ・カンカンと食器やカトラリーを鳴らすのは一緒に食事をしている人への配慮に欠ける行動です。
・欧米で嫌がられるマナー違反とは
テーブルマナーと呼ばれるように、欧米では食事の席で守らなければならないルールが存在します。
そのなかの一つが「音を立てて食べない」というものです。
クチャクチャと咀嚼音を鳴らしたり、音を立ててスープをすすったりするのはマナー違反とされ、厳しい目で見られます。
食器の音を立ててしまう、カトラリーを落としてしまう、などのマナー違反とは比べ物にならないほど嫌がられる行為です。
・日本では一部例外がある
食事中のマナーについては日本もほぼ変わりません。
しかし一部例外があります。
日本では、みそ汁などの汁物は音を立てながらすすって食べてもよいとされています。
みそ汁以外にもそうめんや蕎麦、うどんやラーメンなどの麺類もOKです。
蕎麦などはむしろすすって食べるのがマナーでしょう。
蕎麦は食感とともに「香り」を味わう食材です。
すすることで口から鼻に香りが通り、より味わうことができるといわれています。
■すすって食べる際の注意点は?
日本では一部のメニューに限り、すする食べ方をします。
ではすする際の注意点をみていきましょう。
・麺は途中で噛み切らない
すすらずに食べようとして麺を途中で噛み切ってしまう人がいますが、あまり品のいい食べ方とはいえません。
麺類は噛み切らずに一気に食べましょう。
・箸に取る量は一口分を目安にする
麺を箸に取る際は一口で食べきれそうな量にとどめましょう。
取りすぎるとすすり切れずに周囲に飛び散ってしまいます。
「ちょっと少ないかな」と思うくらいが適量ですよ。
・すする音はほどほどに
すすって食べてもいいとはいうものの、大げさに音を立てる必要はありません。
お店などで食事をする際は周囲に他のお客さんもいます。
なかには海外から訪れている人もいるかもしれません。
文化とはいえ、不快に感じる人がいるかもしれないことを考慮し、すする音はほどほどにしておきましょう。
日本を訪れる観光客のなかには、日本食を楽しみにしている人も多いそうです。
ラーメン店などは行列ができるほどの人気ぶりだそう。
しかし「すする」という食べ方にはなじみのない外国人も多いため、注意が必要です。