そうだったんだ!子ども向け番組の意外な特徴とは

子どものころに見聞きした歌やアニメはいつまでも覚えているものですよね。
でもなぜなのでしょう?
今回は子ども向け番組ならではの工夫や特徴を環境スペースが解説します。

 

■子ども向けテレビ番組の特徴って?

動画配信サービスが人気とはいえ、子ども向けのテレビ番組は根強い人気を誇っています。
大人には面白さがわからないこともある子ども向け番組ですが、小さな子どもたちは食い入るように見ていますね。
それは、子どもの「ツボ」を抑えた番組作りをしているから。
詳しくみていきましょう。

・歌のクオリティが高い

子ども向け番組と聞いて思い浮かべるのが「うたのおにいさん・おねえさん」ではないでしょうか。
画面いっぱいに動きまわりながら歌う様子は昔から変わりませんね。
このおにいさん・おねえさんは多くが音楽大学の出身で、厳しい選考の末に選ばれます。
歌唱力に加えて重要となるのが表現力の高さです。
表現力の高い歌声は子どもの興味を引くポイントとなっています。

・一つのコーナーは3分程度

2~3分程度の短いコーナーがいくつもあるというのも子供向け番組の特徴です。
短いストーリーに起承転結がギュっと詰め込まれており、大人が見ていると目まぐるしさを覚えるほど展開が早いですよね。
でも子どもには集中して見ることのできる最適な長さなんだそうです。
飽きずに見られることでおのずと理解力が身についていくのでしょう。

・背景は「白」が基本

背景まで細かく書き込まれた一般的なアニメは、幼い子どもにとって情報量が多すぎるそうです。
そのため興味があちこちに逸れてしまって話の内容まで理解が追い付かないことも。
子ども向け番組は子どもの情報処理能力に合わせて作られており、色も音もとてもシンプル。
顕著なのは画面の背景です。
幼児向けのコーナーでは背景をあえて白一色にして、登場キャラクターの動きに目が行くようにしています。
シンプルなデザインのキャラクターが多いのはこういった理由からなのでしょう。


■当初は母親向け番組だった?

今でこそジャンルが確立されている子ども向け番組ですが、当初は幼い子どもを育てる母親向けに放送されていたそうですよ。
子どもに聞かせたり、一緒に歌ったりできる歌を紹介する、寝る前に絵本代わりに聞かせる話を紹介するといった意味合いだったのでしょう。
事実、放送スタートからしばらくはうたのおねえさんしかいませんでした。
それが次第に子ども主体の番組に変化していき、うたのおにいさんや、たいそうのおにいさんも登場してにぎやかになっていきます。
今では当たり前のスタイルは子ども向けにシフトしたことで完成したといえるでしょう。

 


子ども向け番組は幼い子どもが情操や情緒をはぐくむためにつくられています。
でも最初は母親向けだったというのは意外ですよね。