昔流行った音楽を聴くと当時の記憶が蘇る・・・という経験はありませんか?
人の脳は音と記憶をセットで覚えています。
音楽が流れている時に起きた出来事や会話などを一緒に記憶しているため、懐かしく感じるわけですね。
同様に、音を聞くことで季節を感じることも。
今回は春の音として挙げられることの多い「川のせせらぎ」について環境スペースが解説します。
■春を感じる音といえば?
春を感じる音といえば
◎鳥の鳴き声
◎木の葉のさえずり
◎川のせせらぎ
などを思い浮かべる人もいるでしょう。
ウグイスの鳴き声や、若葉が芽吹く木々が風に揺られる音はなんとも春らしいですね。
雪解けにより増水した川が勢いよく流れるのも春ならではといえるでしょう。
しかし川は危険な場所です。
■春の川は危険がいっぱい!
春になるとザリガニなど川の生き物が活動を始めます。
子どものころは近所の川でよく遊んだという人も多いのではないでしょうか。
しかし前述のように春の川は雪解け水により増水しています。
それに加え、上流で降った雨などが流れ込み、見た目以上に流れが早くなっていることも。
・見た目では川の深さはわからない
川底が見えるようなきれいな川だと、おおよその深さがわかりそうなものですね。
でも浅いと思っても意外と深かったりするんです。
理由は水の屈折。
これによって川底の石などが大きく見えて実際より浅く見えてしまいます。
・水が渦を巻いている場所はとても危険
川の流れを見ていると、その場でクルクルと渦を巻いたようになっている場所があります。
これは循環流といって、一部で逆流が起きている場所。
万が一落ちて足を取られてしまうと浅い川でも事故が起こるおそれがあるため、近づかないようにしましょう。
うっかり近寄って事故が起こる危険が高いです。
また、春の川周辺は枯れ木や落ち葉などが積み重なっているのでうっかり足を踏み外してしまうこともあります。
実は水難事故は海よりも川の方が起こりやすく、警察庁の発表によればその数は3倍以上にもなるそうです。
気温が上がってきているとはいえ春の川はまだまだ水温が低く、落ちたら危険です。
子どもを遊ばせる際は目を離さないことが重要です。
「小さな川だから」「慣れているから」といって近づきすぎるのは絶対にやめましょう。
いろいろな音が聞こえ始めて春を感じられるようになってきました。
川のせせらぎにはヒーリング効果もあるので眺めて過ごすのもおすすめです。
しかし危ないので不用意に近寄ることはやめましょうね。