騒音が客観視できる「dB(デシベル)」って?

近隣の騒音に悩まされている、何度伝えても改善してくれない、という場合はクレームの入れ方を少し変えてみると解決できるかもしれません。
騒音を客観視できるようになる方法について環境スペースが解説しましょう。


■音の大きさを人に伝えるには?

近隣トラブルの大半を占めるのが騒音問題です。
日常的に大きな音を出したり、早朝深夜などの時間帯に大きな音を出したりするとご近所の迷惑になります。
騒音クレームの多くは

◎大きな音に迷惑している
◎もう少し音を抑えてほしい、もしくは時間帯を変えてほしい

といった内容になりますね。
しかし音をうるさく感じるかどうかは人それぞれで、騒音主は騒音と思っていない場合があります。
また、「大きな音」という表現では曖昧すぎてどこまでならOKなのかがわかりません。
音の大きさを人に伝え、理解してもらうのは意外と難しい問題です。


■dB(デシベル)ってよく聞くけど・・・

音の大きさを表すのによく使われるのが「dB(デシベル)」という単位です。
「騒音値」などと表現されることもありますね。
一般的にうるさいと感じる音は60デシベル以上だそうで、掃除機や洗濯機の稼働音や車のアイドリングなどが該当します。
70デシベルになるとセミの鳴き声やヤカンの沸騰音など、かなりうるさく感じられる大きさに。
騒音について伝えたい場合はデシベルを使うとスムーズですね。
ではこのデシベルとはどういった定義なのでしょうか?

デシベルの定義

音とは空気の圧力の変化です。
そのため、音の大きさは「音圧」で表します。
音圧の単位がデシベルというわけです。

・「デシベル=音の大きさ」ではない

デシベルは音の大きさそのものの単位ではありません。
あくまでも「基準に対して大きいか小さいか」を表す、相対的な単位です。
そのため、工事現場などでは圧力を基準に計測しますが、音響機器については電圧を基準にして計測しています。

・騒音のための基準がある

工事現場や音響機器にそれぞれ基準があるように、騒音にも専用の基準があります。
前述の通り、音の聞こえ方は人それぞれで、騒音に感じるラインも異なります。
その状態でクレームを出しても話し合いは平行線をたどるでしょう。
そんな時は騒音専用の基準を搭載している騒音計を使ってください。
騒音計ならば発せられている音を数値で表せられるのでクレームに説得力が生まれますよ。

 


騒音クレームを入れる際、ただ「うるさくて困っています」と言うよりも「毎日70デシベル以上の音がしているので50デシベル程度に抑えてほしい」の方が伝わりやすいですね。
騒音が気になるという場合は騒音計を検討してみてください。