スマホアプリと連動も?進化する歩行者用信号機

横断歩道を渡ろうとして日差しがまぶしい、逆光で信号がよく見えない・・・なんて経験ありませんか?
一歩間違えば事故を起こしかねない状況ですが、歩行者用の信号機にはそれらを回避すべく便利な機能が搭載されています。
今回は、信号機のバリアフリー化について環境スペースが解説しましょう。


■信号機のバリアフリー化が進んでいる?

横断歩道に設置された歩行者用の信号機のなかには、青になると音が鳴るものがありますね。
これは正確には「音響装置付信号機」というのだそうです。
視覚障がいのある人でも安全に横断できるようにと設置されているものですが、なんらかの理由で青信号が見えない、判別できないといった時でも音が鳴って知らせてくれるので便利ですね。
他にも横断時の青信号の時間を延長できる「青延長用押ボタン」や、信号が青に変わったことを音声で知らせてくれる「音響用押ボタン」などもあります。
高齢化社会が進むなかで、信号機のバリアフリー化が進んでいることがわかりますね。


■信号機のメロディーには規則性があった

メロディーが流れるタイプの信号機には、ある規則性があることをご存じでしょうか?
信号機から流れるメロディーといえば「カッコー・カッコー」または「ピヨ・ピヨ」が主流ですね。
これは偶然ではなく、意図的にこの2種類に絞られているんですよ。
というのも

◎東西方向に伸びる横断歩道:「カッコー・カッコー」
◎南北方向に伸びる横断歩道:「ピヨ・ピヨ」

といったように、横断歩道の方向によってメロディーが決まっているためなんです。
視覚障がいのある人でも、方角がわかるように配慮されているんですね。
以前は「とおりゃんせ」や「故郷の空」などの他のメロディーを流す信号機もありましたが、今ではほぼすべてがこの2種類に統一されています。


スマホアプリと連動する信号機も登場している

一人一台といわれるようになったスマホを活用する信号機も登場しています。
これまでは、信号機の側にあるスピーカーからメロディーが流れてくるだけでした。
ところがスマホアプリと連動する信号機であれば、手元のスマホから音声でメッセージを聞いて、信号の状況を知ることができます。
このアプリでは他に、青信号の延長要求も可能です。
スマホアプリに対応している信号機はまだ少ないものの、徐々に数を増やしています。
これなら信号機のボタンに触れなくてもいいので、衛生面でも安心ですね。


日ごろ何気なく利用している信号機ですが、画期的な進化を遂げています。
今後も高齢化が進むなかで、安全性と利便性を持ち合わせた機能がさらに充実することでしょう。