海外ではポケモンが「ポキモン」に・・・なぜ?

日本のアニメやゲームは海外でもとても人気です。
なかでも「ポケモン」は人気がありすぎてもはや自国のキャラクターだと思い込んでしまう子どももいるそうですよ。
それだけ世界に浸透しているポケモンですが、実は苦戦していることもあります。
それはタイトルの発音。
どういうことなのか環境スペースが解説しましょう。


ポケモンは海外でも人気だけど・・・

海外でも大人気のポケモンですが、英語圏ではポケモンを「ポキモン」と読みます。
読み間違いなどではなく、正しい発音としてポキモンと読んでいるのです。
これはeの文字の発音が深く関係しています。
英語圏ではeを「エ」ではなく「イー」と読みます。
ポケモンはPokemonなので、もちろんポキモンと読むというわけです。
英語圏のルールではそうなのかもしれませんが、ポケモンは元々日本で生まれたものです。
やはり正しく読んでほしいと思ったのでしょう。
ある時から公式の表記が変化しました。
Pokemonのeの文字の上に点のようなものが付いたのです。


■「'」が持つ意味とは

eの上に付いている点はアキュートアクセントというもので、発音の区別が必要な時に登場します。
Pokemonのeの上に付いているということはつまりeは「イー」ではなく「エ」と読んでくださいね、という公式の強い意志が感じられます。
ちなみにアキュートアクセントはフランス語でよく使われます。
正しく発音してもらうためにはどうしたらいいのか、ポケモン運営会社が知恵を絞ってこの表記に辿り着いたのでしょう。


■それでも正確に読まれることはない

すでに一大ブランド化しているタイトルを変更するというのは異例です。
ブランドイメージを損ねてしまうおそれがあるため、見て見ぬフリをする場合も考えられます。
しかしポケモンはアキュートアクセントを付けるという手段に出ました。
大きな賭けだったのだと推測できますね。
さて、これにより英語圏でのポケモンの読み方が変わったかというと、そんなことはありませんでした。
今でもポケモンは「ポキモン」と呼ばれ続けています。
eの上に点が付いていることは全員気付いているはずですが、そんなことはお構いなしなのでしょう。
一度なじんでしまった読み方を変えるというのは難しいのだと実感させられますね。

 


ポケモンはそもそも「ポケットモンスター」の略なので、「ポキ」となるはずはない・・・というのは日本人的な考え方なのでしょう。
アニメやゲームを展開する際は海外でどう読まれるのかという視点を持たなければならないようですね。