天井から音がする・・・住み着いた害獣を追い出す方法とは

夜になると天井から足音や鳴き声がする・・・それは害獣が侵入してしまっているかもしれません。
近年は、都市部で害獣による侵入被害が多発しています。
今回は民家に住み着きやすい害獣や、対策方法について環境スペースが解説します。


■民家に住み着く害獣たち

ハクビシン

怖がりで警戒心が強いハクビシンは、人の目が届きにくい天井裏などに住み着きます。
夜行性なので夜になると騒ぎ始めます。
「キッキッ」といった鳴き声で、見た目はタヌキやイタチに似ているハクビシンですが、分類としてはネコ科の仲間です。
そのため身体能力が高く、電柱を登ったりジャンプで塀を乗り越えたりすることも可能。
一ヶ所にフンを溜める習性があるため、天井が腐食するなどの被害も出やすいです。

・イタチ

ハクビシンより一回りほど小さいイタチも、民家に住み着きやすい害獣です。
「キーキー」や「クククク」といった鳴き声ですが、滅多に鳴きません。
イタチは肉食動物なので糞尿がかなり臭く、ハクビシン同様「ためフン」の習性があるので住み着くとすぐにわかります。

・アライグマ

近年都市部で急増しているのが、アライグマの住み着きです。
他の害獣に比べると体格が大きく、10kg近くになる場合も。
繁殖力が高いので、重さに耐えられず天井が抜けてしまうこともあります。
アライグマも「ためフン」の習性があるので早めの対処が必要です。


■住み着いてしまった害獣による被害とは

ためフンによる悪臭や天井の傷み、鳴き声や足音による騒音の他にも被害が起きています。
害獣を追い出そうと近づくと威嚇して襲ってくるため、噛まれたり引っかかれたりすることも。
野生動物である彼らは、危険な病原菌を持っていることもあるので注意が必要です。
また、体に寄生しているダニやノミが繁殖して健康被害をもたらすおそれもあります。
害獣を見かけたら迅速な対処が重要です。


■住み着いてしまった害獣を追い出す方法とは

民家に住み着いてしまうことの多い害獣たちですが、いずれも鳥獣保護法により捕獲や駆除は禁止されています。
そのため、追い出して再び侵入できないように侵入経路をふさぐという方法を取ることになります。
害獣たちの追い出しに有効なのが、忌避剤や超音波装置です。
しかしこれらは一時的な効果しかないため、物理的な対処が必要です。
嫌がるニオイや超音波で追い出した隙に、外からの侵入口をふさいでしまいます。
個人ではなかなか難しいので、専門業者に依頼するのが確実でしょう。


天井から聞き慣れない音が聞こえるという場合は、害獣が侵入しているかもしれません。
うかつに近づくと警戒心を刺激してしまい襲ってくることがあるため、害獣駆除を専門とする業者へ依頼しましょう。