思わずあくびが…人を眠くさせてしまう声の持ち主とは

話していると、いつの間にか相手があくびをしている・・・という人はいませんか?
自分ではワクワクするような冒険話、スリルを感じる刺激的な話をしているつもりなのに、いまいち面白さが分からないような顔をされることもありますよね。
それは話の内容が分かりにくいのでも、声が聞き取りにくいのでもありません。
今回は、話し方によって相手に眠気を与えてしまう原因について、環境スペースが解説しましょう。


■相手がリラックスモードに・・・安定的すぎる話し方

研修・会議で人前に立って話をすると、必ず参加者が居眠りするという人がいます。
声も聞き取りやすく、話の内容も分かりやすいのになぜでしょうか。
原因として考えられるのは、声の大きさや高さ、スピードが一定になっていることです。
話し方に抑揚がなく、ずっと同じ声の大きさ・高さ・スピードであるということは、色も形も大きさもフォントも同じ文字が永遠に続く文章のようなものです。
話の内容がどんなに刺激的でも、ずっと同じ調子の声を聞いていると人はリラックス状態になってしまいます。
声が大きすぎる、声が高すぎる人は不快に思われますが、心地良すぎる声も場面によっては聞いていて辛いものです。
集中力が保てなくなり、何を話していたか覚えていないほど眠くなってしまいます。


■相手の興味を引き、話に集中させるには?

分かりやすく、大切なところが目に入ってくるような文章は、適度に改行され、強調するべきところは太字になっていたり、マーカーが引かれていたりしますよね。
人に話をする時も、文章に強調するポイントや間を置いてみましょう。
研修や会議では、ただ資料に書かれていることを読み上げるだけでなく、大切なポイントを少し大きめの声で話す、特に覚えておいてほしいことは少しスピードを落としてくっきり・はっきり発音するという工夫が必要です。
文章を読めば理解できるようなところは、あえて言葉にせず省略するのも環境スペースのおすすめです。
耳で聞いただけでは理解しづらい単語は、ホワイトボードに書くのも良いでしょう。
友人や家族との会話では、ドラマチックな話し方をしてみてください。
身振り手振りを交えたり、声の大きさ・高さに緩急をつけたりするとより気持ちや状況が伝わりやすくなりますよ。


■話が面白い人を参考にしよう

人の興味を引くような話し方ができないと悩んでいる人は、テレビ通販の出演者や名物司会者などを参考にしてみましょう。
身近にいる話が面白くていつも周りに人が集まっているようなムードメーカーがいれば、研究してみるのも一つの手です。
よく観察すると、どこで声が大きくなるか、どこでスピードアップ・スローダウンしているか分かりますよ。


話しているうちに相手が眠ってしまうのは、あなたに対して安心感を持っている証拠でもあります。
疲れている恋人や家族の前では、むしろ穏やかな話し方が喜ばれるかもしれませんね。
あまり悩まず、心地良さを与える「天使の声」を持っていることに自信を持ちましょう。