生活音が苦痛に感じる?聴覚過敏を理解しよう

私たちの暮らしには音がつきものです。
話し声やテレビの音、料理を作るときの音、パソコンのキーボードをたたく音、足音や車のエンジン音など様々な音と共に暮らしています。
億の人は、こうした生活音をあまり気にすることなく生活することが可能ですが、一部の人にとっては、生活音ですら苦痛となってしまうこともあるのです。
そうした症状は、聴覚過敏と呼ばれていて、発達障害やストレスなどによって起こり、そのレベルも様々です。
今回は、環境スペースが聴覚過敏についてお話していきます。


■聴覚過敏ってなに?

聴覚過敏は、聴覚が過敏になってしまう症状で、普段の何気ない生活音であっても苦痛に感じたり不快に感じてしまいます。
発達障害などを持つ人に多くみられる症状ではありますが、てんかんや顔面神経麻痺、うつ病、ストレスなどが原因となることもあります。


■聴覚過敏はどんな症状が現れるの?

聴覚過敏の症状は、普段の生活音が異常に大きく聞こえるもので、耳の奥が痛くなったり頭痛やめまいが起こったりします。
茶店や町中などで耳にするざわざわした感じの音も、目の前にいる人の話声と同じように聞こえたり、赤ちゃんの声も脳に刺さるような音に感じてしまうのです。
音の聞こえ方のレベルには個人差もありますが、いずれにしても普通人よりも大きく聞こえるわけですから、普段の生活すべてに苦痛を感じてしまいます。


■治療法は?

聴覚過敏は、耳の機能、脳の機能、心因性が原因となっているほか、原因不明で症状が現れるケースもあります。
耳の機能が原因の場合は、耳鼻咽喉科を受診して治療を受けましょう。
突発性難聴メニエール病が原因の場合は、難聴の治療を行ったり、TRTと呼ばれる耳鳴りの治療も効果が期待できます。
脳の機能が原因の場合は、神経内科を受診してください。
てんかんや偏頭痛が原因であれば薬物治療をしていきます。
心因性が原因、原因が分からない場合は、精神科・心療内科の受診がおすすめです。
カウンセリングを受けて心因的な原因を取り除くことで症状を和らげることができるでしょう。


■日常での対策はある?

日常での対策としては、イヤーマフや耳栓、ノイズキャンセリングイヤホンを活用しましょう。
音が直接耳に入るのを防ぐことで、聞こえる音を少なくすることができ苦痛を和らげてくれます。
また、工事現場やイベント会場などの大きい音がする場所を避けることも効果的です。

 


聴覚過敏は、見た目からはなかなか理解しにくい病気でもあります。
会社や友人など周囲の人たちに症状の説明をして理解してもらうと良いでしょう。
周囲に理解を求めることで、自分の生活も楽にすることができると環境スペースは思います。