音嫌悪症(ミソフォニア)に関する知識を持とう

嚼音に注目した動画が人気となっている一方で、咀嚼音だけは許せないという人もいます。
咀嚼音に限らず、パソコンのキーボードをたたく音、ヘッドフォンから漏れてくる音、テストなどの時に聞こえるシャーペンの音など、特定の音に不快感を持ってしまう人もいます。
この症状は、音嫌悪症(ミソフォニア)という症状で、上記に挙げたような音を聞くことで、イライラしてしまう人もいればパニック状態に陥ってしまう人もいます。
今回は、環境スペースが音嫌悪症(ミソフォニア)についてお話します。


■普段の生活音が耐えられない

音嫌悪症(ミソフォニア)の症状を持っている人は、日常の何でもない音に反応してしまう病気です。
咀嚼音やヒールを履いて歩くときのコツコツ音、飲み物を飲むときの音、雨の音など、対象となる音は個人差があるので一概にこれと示すことは出来ません。
しかし、音嫌悪症(ミソフォニア)の人が嫌う音の共通点としては繰り返し聞こえて悔いる音です。
単発の音ではなく、ある程度の時間連続して聞こえてくる音には不快感や苦痛を感じてしまうのです。
症状によっては、会社で仕事をするのが難しい人もいます。
嫌な音を聞こえなくするための対策として、耳栓やヘッドフォンを付ける、カフェインやアルコールのハイ折っている飲み物は避けるなど様々な努力をして症状を和らげています。


■音嫌悪症のメカニズム

音嫌悪症(ミソフォニア)の治療法は確立されていませんが、メカニズムは徐々に解明されつつあります。
音嫌悪症(ミソフォニア)の研究チームによると、音嫌悪症(ミソフォニア)
人とそうでない人を対象として、雨音などの自然の音、金切り声などの不快感を与える音、音嫌悪症(ミソフォニア)の人が嫌うトリガーの音をそれぞれ聞いてもらい、MRIで脳の撮影を行って比較しました。
その結果、音嫌悪症(ミソフォニア)の人は島皮質前部と呼ばれる感情のコントロールを行う部分がトリガー音を聞くことで異常に興奮してしまうことが分かりました。
島皮質前部の興奮は、嫌いという感情よりも怒りに近い感情に近く、トリガー音以外の時には反応が見られないことも分かっています。


音に関する悩みは人それぞれです。
同じ音であっても、気になる人もいおればそうでない人もいます。
音の悩みを持っている人は、神経質とかわがままだと思われがちですが、もしかしたら音嫌悪症(ミソフォニア)なのかも知れません。
勝手な思い込みをせずに、まずは意見を聞いてみることから始めるのが大切だと環境スペースは考えています。