日本の音楽は世界に通用しないと言われてしまう理由とは?

あらゆるジャンルでグローバル化が進むなか、今一つ進展がないように見えるのが音楽業界です。
海外で活躍する日本人アーティストもいますが、その数は決して多くはありません。
どうしてなのでしょうか?
環境スペースが解説します。


■日本の音楽は世界で通用しない?

日本で大成功を収め、海外進出をするアーティストは少なくありません。
しかし、その結果はあまり芳しくないのが現状です。
昔から日本の音楽は世界では通用しないというのが定説でした。
その理由はいくつかありますが、特に影響が大きいと思われるものが次の2つです。

◎英語力不足
◎人種の壁

それぞれ詳しくみていきましょう。

・英語力不足

音楽で世界進出を果たすのであれば、アメリカで勝負するのが近道です。
となると当然、歌詞は英語でしょう。
日本人にとって英語はハードルが高いものです。
日常会話でも難しいのに、メロディーに乗せなくてはなりません。
感情に訴えられるような気持ちを込めて、さらに正確な発音で歌い上げるというのは並みの英語力ではできず、難しいのが現状です。

・人種の壁

英語力不足は、時間をかければ克服できる課題ではあります。
努力すれば、いずれは認めてもらえる時がくるかもしれません。
ではなぜ現状、日本人アーティストの活躍が聞かれないのかというと、それは人種の壁が存在するためです。
アメリカでは、人種はとてもセンシティブな問題で、今も根強く残っています。
そのためか、アーティストの人種によってその曲を聴くか聴かないかを決める傾向が高いといわれています。
どんなに正確な発音で感情的に歌えても、アジア人であることを理由に聴いてもらえないということも少なくありません。


■海外でヒットした日本の曲は?

そんな厳しい状況の中でも海外でヒットした曲もあります。
有名なものをいくつかご紹介しましょう。

上を向いて歩こう:坂本 九
ムーンライト伝説:Dali.
◎ブルー・ライト・ヨコハマ:いしだあゆみ
残酷な天使のテーゼ高橋洋子
◎夜明けのスキャット由紀さおり
Flavor Of Life宇多田ヒカル
めざせポケモンマスター松本梨香
◎ADMAS:LiSA
◎つけまつける:きゃりーぱみゅぱみゅ
◎Wherever you are:ONE OK ROCK
◎紅蓮の弓矢:Linked Horizon
前前前世RADWIMPS

これらの曲は海外でも人気が高く、現地アーティストがカバーしたものもあります。
多くの曲に共通しているのが、アニメや映画の主題歌という点です。
日本のアニメは世界的に人気があるため、主題歌をきっかけに日本のアーティストに興味を持つ人も多いのだとか。
アニメの主題歌が世界進出を果たす意外な近道かもしれません。


日本の曲は世界に通用しないといわれていますが、きっかけさえあればヒットにつながる可能性も高いです。
世界で活躍する日本人アーティストが登場する日も近いかもしれませんね。