騒音が原因?ストレスが体に及ぼす影響とは

上階からの生活音が筒抜けだったり、職場の自席の近くに大きな音を出す同僚がいたりすると、日常的に騒音にさらされることになります。
こういった環境が原因で体調不良を起こしてしまうおそれがあることをご存じですか?
今回は、騒音による体への影響について環境スペースが解説します。


■騒音が原因で体調不良を起こすことも?

最初のうちは気になって意識が向くことがあっても、日常的に接する機会が多いものは次第に慣れていく傾向があります。
しかし、これに当てはならないのが騒音です。
どんなに小さな音でも「うるさい」と感じてしまうと意識が向いてしまい、ストレスに変わってしまいます。
ストレスが蓄積されていくことで体調不良を起こすことも。


■どんな影響が考えられる?

騒音によるストレスで引き起こされるとされる体調不良には次のものがあります。

不眠症

騒音が気になって眠れなかったり、寝つきが浅かったりすると、眠りの質が低下してしまい体が十分に回復しません。
これは音に反応する自律神経が騒音をキャッチしてしまうためとされており、日常的に続いてしまうと不眠症を引き起こしてしまうおそれがあります。

◎神経性胃炎

別名「ストレス性胃炎」とも呼ばれる神経性胃炎は、その名の通りストレスが原因で起こります。
精神的なストレスや疲れなどが自律神経のバランスを崩し、胃酸を過剰分泌させることで発症します。
主な症状は、炎症や潰瘍、胸やけや喉のつかえなど。

過敏性腸症候群

ストレスが腸に向いてしまうパターンが、過敏性腸症候群の発症です。
明確には解明されていないものの、睡眠不足やストレスなどによる自律神経の乱れが原因といわれており、下痢型・便秘型・下痢と便秘を繰り返す混合型があります。
過敏性腸症候群うつ病は無関係でなく、治療の際は心のケアも必要といわれています。

◎幻聴

騒音が気になりすぎて、いつまでも音が鳴っていると錯覚してしまうケースも。
どのように聞こえるのか、どういった音が聞こえるのかについては個人差がありますが、いずれの場合でもストレスが原因であることがわかっています。
幻聴は自分では気づきにくいため、周囲の人が気を配る必要があるでしょう。


ご近所トラブルの原因となりやすい騒音問題は、実は健康面にも大きな影響を及ぼします。
放っておくと症状が進んでしまうおそれもあるため、早めの対策がポイントとなります。
防音工事などの自衛手段を取るのも解決方法の一つといえるでしょう。