首を回したり、動かしたりする時に「ミシミシ」「ジャリジャリ」などの音が鳴ったことはありませんか?
実はこれ、放っておくと血行障害などを引き起こしてしまうおそれもあります。
今回は首から聞こえる音の正体や改善方法について環境スペースが解説しましょう。
■首を動かすと聞こえる「ミシミシ」「ジャリジャリ」音の正体とは
首から聞こえる「ミシミシ」「ジャリジャリ」といった音の原因と考えられているのは次の二つです。
・首の骨の歪み
頸椎と呼ばれる首の骨が歪んでしまい、首の関節の動きを阻害している場合に音が鳴りがちです。
歪みが起こる要因としてはスマホやタブレットなどを長時間操作することによるストレートネックや姿勢の悪さなどが挙げられます。
・首周りの筋肉のこり
人の頭は体重の10%相当の重さがあるといわれています。
たとえば体重50kgの人であれば頭の重さは5kg前後あると考えていいでしょう。
首の骨は常にその重さを支えているわけですが、姿勢がよくないと負担が大きくなり、首周りの筋肉がこってしまいます。
・音が鳴るのは骨ではなく筋肉
音が鳴るタイミングとして多いのが、ずっと同じ姿勢でいた状態から動き出した時です。
姿勢の悪さで首の骨が歪み、周辺筋肉がこります。
筋肉のこりとは実は筋肉が「硬くなった」状態を指しており、動き出しがスムーズにいかず音が鳴ってしまうのでした。
■首から聞こえる音を放置するとどうなる?
首周りの筋肉が硬くなることで音が鳴ります。
もしこの状態を放置したらどうなるのでしょうか?
考えられるものとしては、背中や肩甲骨の痛みや、血行障害による血圧上昇や血栓ができやすくなるなどの症状です。
■すぐにできる改善方法とは
では、首から音が聞こえてきたらどうしたらいいのでしょうか?
すぐに始められる簡単な運動をご紹介します。
・首周りのストレッチ
筋肉のこりをほぐすにはストレッチが有効です。
楽な姿勢をとり、両手で後頭部を支えながら首を前に傾けます。
そのままの状態で15~30秒ほどキープしましょう。
背筋を伸ばし、頭の重さで傾けるようにするのがポイントです。
・肩甲骨のストレッチ
首の筋肉は背中の肩甲骨まで伸びているため、肩甲骨をほぐすことでコリの改善が期待できます。
体の前で両手指を組み、手の平を上に向けて肘を伸ばします。
そのまま左右交互に体を傾けましょう。
なるべく下半身を動かさないのがポイントです。
スマホやタブレットなどを長時間操作していると、首周辺に負担がかかります。
定期的にストレッチを行うなどして、首から音が鳴る状況を作らないようにしましょう。