ストローで「ズズーッ」はマナー違反?音を立てない飲み方って?

不快に感じる音は人それぞれですが、公共の場でのマナーというものは存在します。
「自分は気にならないから」といった理由で音を立てていると、周囲の人に不快な思いをさせてしまったり、一緒にいる人に恥ずかしい思いをさせてしまったりするかもしれません。
今回はストローによる音のマナー違反について環境スペースが解説します。


■ストローで音を立てて飲むのはマナー違反?

お店で冷たいドリンクを頼むとストローがついてきますね。
ストローで最後まで飲もうとすると「ズズーッ」と音が鳴ってしまいます。
この「ズズーッ」を不快に思うか否かは個人差があるものの、公共の場ではマナー違反です。
ストローの音に限らず、

◎食器をカチャカチャ鳴らす
◎クチャクチャと音を立てて食べる

などは国や地域関係なく、共通した食事マナーです。
飲食の際に音を立てるのは基本的にNGなのだと覚えておけば間違いはないでしょう。
しかし、ストローで「ズズーッ」とする人のなかには、「最後まで残さずに飲むのだからかえって行儀がいい」といった考え方があるようです。
考え方は人それぞれですが、残さずに全部飲み切ることと、周囲の人を不快にさせないこと、どちらがマナーに即しているのか客観的にとらえる必要があるでしょう。


■紙パックのドリンクはどうしたらいい?

自分はそのつもりがなくても音が鳴ってしまうのが紙パックのドリンクですね。
ストローから口を離すと「ズボッ」と大きな音がしてしまいます。
これはストローで吸うことで紙パックの内部が真空状態になるために起こる現象で、ちゃんと解消方法があります。
それが、ストロー以外に空気の通り道を作ることです。
これに対応したのがエチケットストローといわれる、側面に溝のあるストローです。
溝があることで、紙パックとストローの間にわずかな隙間が生まれ、真空状態を防ぎます。
真空でなければストローで吸い込んでも不快な音がしない、というわけです。


■それでも音が鳴ってしまう時はどうする?

エチケットストローを使っていても不快な音が出てしまうこともあるでしょう。
そんな時はストローの差込口を少し広げてあげてください。
やり方は、いつも通りストローを刺した後に、外側に向けてゆっくりと回すだけでOK!
差し込み口が広がって空気の通り道ができるので音が鳴らなくなりますよ。
ムリに強く回すと中身がこぼれてしまったり、ストローが折れてしまったりするので、ゆっくり優しくしてあげてくださいね。


人が立てる音は気になっても、自分自身が立てる音は気づきにくいものです。
人が不快に思う音を立てていないか、知らないうちにマナー違反をしていないか、一度チェックしてみるといいかもしれませんね。