子どもが奇声を上げる原因は?対処法はある?

お子さんが突然大きな声を出して、困った経験はありませんか?
病院や商業施設などの人がたくさん集まる場所、静かにしなければならない時に限って、周囲の人が振り返るほどの奇声を発してしまうお子さんもいます。
今回は環境スペースが、小さな子どもが奇声・大声を上げる原因と、対処法について解説しましょう。


■どうして奇声を発するの?

言葉を上手く話せない年齢の子どもや自分の要求を上手に表現できない子どもは、突然奇声を発することがあります。
「キャー!」「わーっ!」などの言葉にならない大声は、一体どうしたのかと心配になってしまう親も多いでしょう。
また、他の人から不快に思われていないか気になりますよね。
「親のしつけがなっていないから」と非難する人もいますが、奇声の原因はしつけ不足ではなく、しつけによって治るものでもありません。
言葉を上手く話せない子どもは、コミュニケーション方法の一つとして奇声を上げているだけです。
成長過程では当たり前の行動であり、脳の機能や精神面に何か問題があるわけではないので安心してくださいね。
大切なのは奇声を出させないことではなく、子どもの気持ちを受け止めて見守ることだと環境スペースは思います。


■奇声を発する年齢は?

子どもが奇声を発するのは、自由に声が出せるようになった乳児から3歳までが一番多いといわれています。
1歳くらいまでの子どもの場合、自分の気持ちや要求を表現するために奇声を発することはよくあるそうです。
また、人見知り・場所見知りがある子は不安を感じた時、精神を安定させるため本能的に奇声を発している可能性があります。
そのほか、眠い、疲れた、退屈という時にも奇声や大声でアピールするでしょう。
2歳を過ぎればある程度言葉で表現できるようになりますが、今度は大声を出すこと自体が楽しかったり、親から注目されたいためにわざと奇声を発したりする子が多くなります。
また2歳はイヤイヤ期にもさしかかるため、思い通りにいかないイライラを奇声によって発散させる場合もあるでしょう。


■対処法はある?

突然の奇声は、親だけでなく周りの人の注目も集めてしまいます。
子どもの発する奇声には、次のような方法が環境スペースのおすすめです。

・気持ちを落ち着かせる方法を見つけておく
不安やストレスによって奇声を発している場合は、とにかく落ち着かせるのが一番です。
いつも遊んでいるおもちゃを持たせたり、不安を感じる場面ではパパ・ママが抱っこしてあげたりすると良いでしょう。

・こまめに様子を確認する
ご機嫌だと思っていても、急にぐずり出してしまうのが子どもです。
静かにしてほしい時は、おむつが汚れていないか、お腹が空いていないか事前にチェックしておきましょう。
不安になったり、興奮したりする可能性のある場所に行く時は、こまめにコミュニケーションを取って安心させてあげると良いですね。

・どうして奇声を発してはいけないか説明する
言葉が分かるようになったら、静かにするべきタイミングを教えてあげましょう。
親の気を惹きたいために、わざとうるさくしている場合もあります。
小さな子どもは、どこで静かにするべきか、どこなら騒いでも良いか分かりません。
奇声を発することで周りの人が困ってしまうと伝えれば、理解してくれるお子さんもいますよ。
ただ叱るのではなく、なぜダメなのかを冷静に教えましょう。


子どもの奇声は、どのお子さんでも見られる成長過程です。
しかし、大きくなっても言葉でなく奇声で要求を伝えている場合は、発達障害が隠れていることもあります。
気になる方は、保健師などに相談してみてくださいね。