スプレー缶が「カラカラ」鳴るのはどうして?正しい処分方法もご紹介

暑くなるといつものスキンケアがベタくつ、面倒と感じる人も多いでしょう。
炭酸ガスを配合してヒンヤリ感が楽しめるシーズンコスメを展開しているメーカーもありますね。
直接スプレーすることで手が汚れない日焼け止めなども定番です。
でもこれらのスプレー缶、正しい捨て方をご存じですか?
今回はスプレー缶の正しい捨て方や素朴な疑問について環境スペースが解説します。

 


■スプレー缶の正しい捨て方とは

使い終わったスプレー缶をそのままゴミに出すのはNGです。
缶の中には可燃性のガスが残っているので、ゴミ収集車やゴミ処理施設で爆発したり火災が起きたりしてしまいます。
スプレー缶を使い終わったら必ず、ベランダや庭先などの「火気のない屋外」でガス抜き用のピンやキャップを使い、完全にガスを抜いてからゴミに出しましょう。
ガスは静電気でも引火します。
洗面所や浴室、キッチンなどの室内でガス抜きをすると思わぬ火災を引き起こす危険があるので必ず屋外で行ってください。
ガス抜きの正しい手順はスプレー缶本体にも記載されているのでよく確認しましょう。


■古いスプレー缶は使わない方がいい?

使いきれずに放置しているスプレー缶は使っても大丈夫でしょうか?
去年の使い残し程度ならまず問題ありませんが、長年放置してしまっているものは処分してしまった方が無難です。
スプレー缶は金属製のため、経年劣化により錆が発生しやすく、そこから内容物やガスが漏れ出て爆発してしまうおそれがあります。
少しでも不安がある場合や、いつからあるのか思い出せないほど古いものはガス抜きをしてから処分することをおすすめします。
その際、ガス抜きをするのを忘れないでくださいね。


■スプレー缶がカラカラ鳴るのはどうして?

スプレー缶は内容物に比べてガスの比重が軽いため、しっかりと使い切れるようによく振って混ぜ合わせなければなりません。
その際「カラカラ」と鳴る音を聞いたことはありませんか?
実は、缶の中には撹拌用に金属やガラスの玉が入っているんです。
そのため、内容量が減ってくればくるほど「カラカラ」音は大きくなるそうですよ。
音が大きく感じられるようになったら、使い終わりが近いということになります。

 


身近なスプレー缶ですが、意外と処分方法を知らない人も多く、ゴミ収集車や処分施設での爆発や火災は後を絶ちません。
ガスは引火性が高いので、必ず屋外でガス抜きを行ってください。
ゴミに出す際は自治体の定める方法で正しく処分してくださいね。