音が気になって集中できない!HSPさんにおすすめの対処法

他人が出す音が気になって集中できない…という経験はありませんか?
最近は「敏感体質」や「HSP」と診断される人も増えています。
聴覚が過敏な人は小さな雑音にも疲れてしまい、全く仕事にならないケースも。
今回はあらゆる音が原因で集中できない人のために、環境スペースが雑音を聞こえにくくする方法をアドバイスします。

 

■繊細さんは聴覚が敏感?その症状HSPかも

HSP(Highly Sensitive Person)は聴覚や触覚が敏感で、人の顔色や言い方などに極度に気を遣ってしまう人のことをいいます。
「繊細な人」と表現される場合もありますが、最近の研究ではただの性格ではなく、持って生まれた特性だと考えられ始めました。
感受性が強く環境による刺激に敏感なことが、不快感や不安感などさまざまなストレスの原因になっています。
他の人が気にならない程度の小さな音ですら耐えがたい雑音になってしまうほど、HSPは音に敏感です。
自分の部屋で一人で勉強している時は平気なのに、教室でクラスメイトと一緒に勉強すると集中できないというお子さんはHSPかもしれません。
教科書のページをめくる音、鉛筆の芯がノートに触れる音など、耳をすませなければ聞こえてこないような小さな音でも、HSPの人にとっては不快な雑音なのです。


■周囲に理解を求めよう!集中できる環境を

音が気になるなら耳栓やノイズキャンセリング効果のあるイヤホンを使えば良いのですが、職場では理解が得られない場合もあります。
耳をふさいだ状態では、
「人の話を聞く気がない」
「コミュニケーションを取りたくないのか」
と、誤解を与える可能性があるでしょう。
音が気になって集中できないこと、場合によってはHSPの特性について周囲に伝えておくことも必要です。
ミスが許されない大切な仕事があれば、空いている部屋を一人で使えないか相談してみるのも良いですね。
また、朝は他の人より早く出社するのが環境スペースのおすすめです。
人が少なく静かなオフィスなら、いつもより雑音が抑えられているでしょう。
朝のうちに静かな環境で集中モードに入っておけば、日中 人が多くなっても集中力を途切れさせることなく仕事ができるかもしれません。


■音以外に集中できるものを探そう

仕事をしていて急に音が気になったら、聴覚以外の感覚に集中してみましょう。
例えば隣の席の人がパソコンのキーボードを打つ音が気になった時は、自分の近くにあるメモ帳の角を触ってみたり、ハンカチを握ってみたりするのも環境スペースのおすすめです。
聴覚から触覚に意識を移すと、次第にキーボードの音が気にならなくなるでしょう。
また、無意識のうちに音が鳴っている原因を探し、それを特定すると視覚でもストレスを溜め続けてしまいます。
例えばコツコツと何かを叩く音が気になって、テーブルをペンで叩いている人を見つけると「いつになったらやめてくれるのか」とイライラしてしまうでしょう。
そんな時は目をつぶって、3分ほど休憩してみてください。
人が受ける刺激のうち、8割は視覚によるものだといわれています。
視覚を遮るだけで脳を休めることができ、リラックスするのでぜひ試してみてくださいね。

 

 

HSPの人は大きな音も苦手です。
お皿が割れたり、大声を出されたりすると、心臓がドキドキしてその後も集中できないということがあるかもしれません。
そんな時は一旦目を閉じて深呼吸し、その場を離れたり休憩したりしてみましょう。