無い音を聞く

音にまつわる話をご紹介している環境スペースです。
「人間の耳は無い音を聞くことができる」そんな話を聞いたことはあるでしょうか。
ほとんどの人は「無い音なんて聞き取ることができるはず無い」と感じていることでしょう。
しかしこの無い音を聞く能力は誰もが持っている力なのです。
今回は環境スペースが「音の補完」について簡単に説明していきます。

皆さんは聞こえていないけど内容が理解できたなんていう経験はありませんか。
断片的な単語は聞こえるけど、合間合間の言葉が聞き取れないと言ったようなものです。
例えばニュース番組で「明日の天気は晴れのち雨です。念のため折り畳み傘を持ち歩きましょう。」こんな言葉があったとします。
音の補完と言うのは「明日の天xは晴れのち雨です。念xxめ折り畳みxx持ち歩きxしょう。」となった場合でも精度は落ちますが話の内容を理解することができるのです。
私たち人間は聞こえた単語から、聞こえなかった単語を自然と頭の中で補って内容を把握することができるのです。
また、音を完全に聞き取ることができなくても視覚や他の音によって音の補完をすることができるため、音の補完には視覚と聴覚が重要であると言うことがわかります。