冬の寒い季節には音が遅く聞こえる?

音は空気を振動させて伝えていますが、冬になるとその音の伝わる速度は遅くなることはご存知ですか?
音は、空気の温度によって音の伝わる速さが変化してしまいます。
今回環境スペースでは、寒い季節に音が遅く聞こえる不思議についてお届けしていきましょう。

音には速さがあることは有名でしょう。
これは音速と呼ばれていて、空気中を1秒間に約331m進む速さを「マッハ1」と言います。
マッハ1は、気温が0度の時の音速であり、気温が1度上昇する毎に0.6m速くなるのです。
そのため、暖かい気温であればあるほど音速はより速くなり、寒くなればなるほど遅くなります。
この原因となっているのは、空気中の空気分子の動きであると言われており、空気中の温度が高いほど空気分子が激しく動き回り隣の分子に音の波を伝達するのが速くなります。
その逆に空気中の温度が低いほど、隣の分子への音の伝達は遅くなるのです。
この空気分子が原因となり、寒くなると音が遅く聞こえてしまうことになります。

寒い季節には、人間の体も動かしにくくなりますが、空気中にある空気分子まで動きが鈍くなってしまうのです。
冬は音が伝わりにくいので、交通事故などにもより一層気をつけていきたいと感じました。