超音波も音の一種

一般的に音とは、空気の振動からなっています。
その音の一種として、超音波と呼ばれているものがあります。
超音波は、人間には聞こえない音とされており、人間の聞くことのできる可聴音である20Hzから20kHzの周波数を超える音です。
今回環境スペースでは、この超音波についてご紹介していきます。

超音波の特徴として、気体より液体、液体より固体といった順でより速く遠くに伝わることが挙げられます。
また、物体に当たると通常の音波よりも強く反射しますし、これを四方八方に広げずに決まった方向にだけ伝えることも可能です。
この2つの性質を利用して、海の深さや海底の様子を調べることも可能となっており、漁船でもよく見られる魚群探知機などに用いられています。
そして、超音波を含む音は、気体、液体、固体などを媒体として伝わるため、真空中では伝わりません。
その媒体によっても伝わりやすさが変わり、空気中の音速は約340m/秒ですが、水中ともなると約1500m/秒にもなるのです。

人間には聞こえない超音波ですが、動物でも超音波を使っているものがいます。
その代表的な動物は、イルカやコウモリでしょう。
イルカは、呼吸器を使って超音波を発生されて、イルカ同士の会話をしていたり、コウモリは喉から超音波を発生させてその反射によって対象物との距離や方向、動きなどを認識しています。
超音波は人間には聞こえないですが、イルカ同士の交信を聞けたら楽しいのにと感じました。