花火を打ち上げる時の「ヒュ~」という音の正体は?

花火は、全国で季節を問わず打ち上げられています。
夏祭りの花火はもちろん美しいのですが、空気が澄んでいる冬の花火もとても美しいものです。
雪国では、スキー場で冬花火を打ち上げることもあり、一味違う花火を楽しめます。
さて、花火を打ち上げる時に、「ヒュ~」という音がなりますよね?
あの音の正体を知っている人はどのくらいいるでしょうか。
今回は、花火を打ち上げる時の「ヒュ~」という音の正体について環境スペースが紹介していきます。


■花火の音の正体は?

花火を打ち上げる時の「ヒュ~」という音は、花火の火薬の中にある「昇り曲」という付加物の効果の一つです。
「昇り曲」には、光の尻尾が出てくる「昇り朴(のぼりぱく)」や小さな花火がいくつも現れる「昇り小花」などがあります。
その中の一つに、「笛」という仕掛けを仕込んでいるものがあります。
それが「ヒュ~」という音の正体なのです。
「笛」の中には、銀色の光が出る「銀笛」と呼ばれているものもあるので、同じ「昇り曲」の中でも様々な変化を出すことができるそうです。


■どうして音をつけたの?

ではどうして、花火を打ち上げる時の「ヒュ~」という音をつけるようになったのでしょうか?
花火を打ち上げる時の「ヒュ~」という音をつけるようになった理由についても見ていきましょう。
これは、私たち花火を見ている人の期待感を高める目的が大きいと言われています。
確かに、「ヒュ~」という音がなると、「次はどんな花火が上がるのかな?」とわくわくした気持ちになりますよね?
「ヒュ~」という音は、気分を高揚させてくれるための大きな役割を担っているということになります。
また「ヒュ~」という音は、ずっと同じ音ではありません。
上昇するにつれて音が低くなっていきます。
これも、期待感を高めてくれるための仕掛けだったというのですから驚きです。
これまでは、花火が上がる時に必ず鳴る音ではないかと思っていたので、これは意外な事実でした。


もしかして花火マニアの人にとっては当たり前のことかもしれませんが、結構知らない人もいるのではないかと環境スペースは思っています。
今回の記事で、これからの花火の見方が変わるという人もいるのでは?
花火大会は、全国各地で行われているので、近所の花火大会でも遠出をした花火大会でも良いので、一度「ヒュ~」という音を意識してみてください。
その花火によっても違いがあると思うので、これまでとは違う視点から花火観賞ができるのではないでしょうか。