リミックスとリマスターの違いとは?

CDなどで時々見かける、「Remaster(リマスター)」や「Re-mix(リミックス)」。
似ているようだけど、どう違うんだろう?と疑問に感じたことがある人は多いのではないでしょうか?
どういう違いか説明を求められても答えられないも珍しくないでしょう。
今回の記事では、リマスターとリミックスの違いを環境スペーススタッフが解説していきますよ。


■CDが完成するまでの手順を知ろう

まずは、CDが完成するまでにはどのような作業があるのかを軽く解説しましょう。
CDが完成するまでの手順は、大きく分けて3つ。
1つ目が、録音。
2つ目が、ミックス。
3つ目が、マスタリングです。

①録音
学区やボーカルの音をマイクで録音する作業のことです。

②ミックス
録音した音をミキサーを使って音とバランスを調整したりエフェクトをかけたりします。

③マスタリング
細かい調整を行い、CDを完成させます。


■リミックスとリマスターの違いとは?

・リミックス
リミックスでは、新しく音を加えたり音のバランスを調整します。
混ぜ直す意味がある「Re-mix」では、テンポを変えたりして曲調を変えたりします。
そのため、曲そのものを作り直すようなものです。
リミックス次第では、曲の印象が大きく変わることもあり、違和感を覚えることも…。
また、これまで聞こえにくかった音が聴き取りやすくなることもあります。
つまり、②のミックス作業ををやり直すことを指します。

・リマスター
リマスターは、マスターテープをさらに高音質にしたものです。
音源を作り直す意味がある「Remaster」では、元の楽曲を高音質にすることを目的にしています。
そのため、新しく音を加えることは基本的にはありません。
コンプレッションなどで音のバランスを調整したりノイズを消したりする作業がリマスターです。
つまり、③のマスタリング作業ををやり直すことを指します。

リミックスもリマスター作業も、エンジニアのセンスや好みによって仕上がりが異なります。
そのため、アーティストがどのエンジニアに作業を依頼するのかで曲の印象が全く変わってしまうのです。


リミックスは、テンポや音のバランスを調整したり新しく音を追加する作業のことです。
一方、リマスターは、基本的に新しい音は加えずに、ノイズを消したり音のバランスの調整を行います。
リミックスやリマスター音源を入手したら原曲と聞き比べてみることを環境スペースはおすすめしますよ♪