複合施設や個人経営のサロンなどでは、店舗でBGMが流れていることも多いですよね。
実はそれ、BGMのマスキング効果目的かもしれません。
マスキング効果とは、同じ周波数の音を発生させることにより、周波数が同じ雑音を掻き消す効果を言います。
今回の記事では、店舗のマスキング効果について環境スペースが解説していきましょう。
■マスキング効果とは?
マスキング効果のことを詳しく知らないという人でも、日常生活においてマスキング効果を体感したことがある人がほとんどです。
例えば、エアコンを付けたら時計が時間を刻む音が聞こえなくなったり…換気扇を付けたら鍋がコトコト煮詰まる音が聞こえなくなったり…。
一例にしか過ぎませんが、マスキング効果は日常の至るところに潜んでいます。
このように、ある周波数の音を発生させることで、周波数が同じ音が掻き消されることを、「マスキング効果」というのです。
■店舗BGMのマスキング効果とは?
マスキング効果は、商業施設においても良く使われています。
・飲食店
厨房で調理をする音や外からの騒音などを、BGMを流すことによって遮断させています。
・サロン
エステサロンなどでは、スタッフとお客様の施術の打ち合わせ内容や雑談が、他の方に聞こえないようにBGMを導入しているお店も多いです。
このように、様々な店舗でお客様が快適に過ごせるように店舗BGMのマスキング効果を使っています。
BGMを流すことにより、スタッフルームで従業員同士が会話をしていても、お客様の耳まで聞こえにくくなるのもメリットです。
お互いのプライバシーに配慮した効果だと言えるでしょう。
プライバシーを守りたい場面や雑音を消したい場面などで店舗BGMのマスキング効果は非常に役立つのではないでしょうか?
■マスキング効果を有効活用するには?
マスキング効果を有効活用するには、以下のポイントを意識してみてください。
ただBGMを流すだけではマスキング効果は生まれません。
そのため、多めのスピーカーを店舗に配置しましょう。
実際に自分がお客様になったつもりで、客席から音量を調整するのが環境スペースのおすすめ。
また、お客様の人数が少ないことを想像して音量調整を行ってくださいね。
マスキング効果は、騒音や雑音を掻き消してくれる効果があり、スタッフやお客様のプライバシーを守るために必要不可欠です。
お互いにとって快適な空間となるように、マスキング効果を有効活用させてみてはいかがでしょうか?