感情が声のトーンで丸わかり!ペットは人の言葉を理解している?

犬や猫などのペットと一緒に生活していると、ついつい話しかけてしまうという人も多いのではないでしょうか?
ペットによってはジッと見つめて聞いてくれていたり、耳だけこちらを向けていたりと反応が違いますが、実際はどのように思っているのか気になるものです。
また、日常的に話しかけることでペットにどのような影響があるのでしょうか?
今回は、ペットに話しかけることで起こる変化について、環境スペースが解説します。


■話しかけられたペットはどのくらい理解している?

「ペットはどれくらい人の言葉を理解しているのか」、ペットを飼っている人にとっては永遠のテーマとも言えるこの問題について、真剣に研究を行ったハンガリーの大学があります。
犬にMRIを使った実験を行った結果、犬の脳はまず、人の声のトーンでいい話なのか悪い話なのかといった話の内容を判断することがわかりました。
言葉の意味についてはその後に判断しているようです。
同じ「いい子だね」という声掛けについて、抑揚のないトーンの時と少し高めに褒めるようなトーンの時とでは明らかに違った反応を見せたことが分かっています。
少し高めのトーンで話しかけられる時は、自分にとっていい内容なのだと理解しているようです。
実際に、猫は低めのトーンよりも高めのトーンを好むことが分かっており、好みのトーンが似ていることが分かります。


■ペットは“赤ちゃん言葉”をどう思っている?

ペットに話しかける際「おいちいね」「お手て汚れてましゅね」など、いわゆる“赤ちゃん言葉”を使う人も多いですが、ペットはどう感じているのでしょうか?
赤ちゃん言葉に共通するのは、少し高いトーン、優しくゆっくりした口調という点です。
先ほどの研究結果にもあるように、ペットはそういった話し方をされるといい話をしていると判断します。
言葉の意味は伝わらなくても声のニュアンスで「あなたのことが大好きだよ」という、人の気持ちが理解できるようです。


■話しかけることでペットの長生きにつながることも!

ペットに対して日常的に話しかけてあげることで「好きな相手から構ってもらっている」「自分を大切にしてもらっている」という安心感や幸福感を与えられます。
幸せな気持ちで日々を過ごすことでストレスを感じにくくなり、健康で長生きできると言われています。


声のトーンは感情によって変化します。
どんな時でも相手に対し優しく、安心感を与えられるような話し方を心がけたいものですね。