好きだった音楽が苦痛になる・・・あまり知られていないうつ病の症状とは

通勤や移動の際はいつも音楽を聴いているという人も多いでしょう。
好きな曲を聴いていると脳が活性化するという報告もあります。
ところが、音楽を苦痛に感じたり、聴いていられなくなったりする場合もあるようです。
今回はあまり知られていない「うつ病」の症状について環境スペースが解説します。


■好きな音楽が聴けなくなる?

これまで好きだった音楽がある日突然聴けなくなるということがあります。
聴いていると気分が悪くなる、聴いていても楽しく感じられないなどの理由から少しずつ音楽から遠のいていき、テレビの音や街中の雑音にも苦痛を感じるようになってしまいます。
実はこれらは、うつ病の症状の一つです。
好きだった音楽に興味がなくなるのは集中力が低下しているためです。
うつ病の症状には、

◎小さなことにイライラする
◎注意力散漫になり、やる気が起きなくなる
◎集中力が低下する

といったものがあります。
音楽が聞こえるとイライラする、好きだった曲に関心がなくなったなどの場合は注意が必要です。


うつ病の症状は千差万別

症状としての「集中力の低下」と聞くと違和感はないものの、実際にどういう状態になるのか、具体的状況が思い浮かぶ人は多くないでしょう。
そのため、家族や友人から「音楽が聴けなくなった」と相談を受けてもすぐにうつ病と結びつかないおそれがあります。
うつ病の症状は人それぞれで、なかには本人が自覚していないものも多いです。
一見するとわかりにくいうつ病の症状には次のようなものがあります。

・テレビや音楽に異常な反応をする
音楽が聴けなくなるのと似たような症状が出るのがテレビです。
いつもの音量なのにやたらと音が大きく感じたり、音声が不快に感じられたりしてテレビが見られなくなります。
ところが無音状態では不安や孤独を感じるためにテレビを消すことができません。

・急に資格を取ろうとする
責任感が強く、真面目で勤勉な人がなりやすいといわれているのがうつ病です。
医師の診断により休養が必要と言われても「何もしない」状態を苦痛に感じてしまい、資格取得などの勉強を始めるケースもあります。
しかし集中力が低下しているため長続きせず、さらに落ち込んでしまう悪循環になりやすいです。

・天候の変化に対応できない
うつ病の人は想定外の出来事に弱いです。
天気予報と違う空模様になると対処できずに家から出られないというケースも多いです。
あらかじめ予報でわかっていたとしても雨が降ると気分が落ち込んでしまうなどということもあります。


うつ病の症状は様々あり、症状の出方も人それぞれです。
お気に入りの曲を聴かなくなった、音楽への興味が薄れたなどという場合は注意が必要かもしれません。