金属音が苦手・・・原因がわかれば解決するかも?

黒板を引っかく音が苦手、という人は多いですよね。
それと同様に金属がこすれる音、いわゆる金属音が苦手という人も案外多いです。
黒板を引っかく音はわざわざその状況を作らなければ発生しない類の音ですが、金属音はそうはいきません。
でもなかには「苦手」だけでは済まされないケースもあります。
どういうことなのか環境スペースが解説しましょう。

 


■金属音が苦手な人は案外多い

まず金属音が苦手とする人はどんな音に反応しているのでしょうか?
日々の生活で感じられる、嫌な金属音とは

◎家の鍵などがこすれる音
◎ドアノブを開け閉めする音
◎ハサミで切る時の音
◎ハンガーとポールがこすれる音
◎鍋やフライパンなどとお玉が触れる音
◎シンクに洗い物を置く時の音

このようにあらゆる場面で金属音に遭遇するので避けるにも限界があり、ストレスになってしまいます。


■スプーンやフォークなどのカトラリーも苦手

金属音が苦手な人は食事時にもストレスを抱えています。
スプーンやフォークなどの金属製のカトラリーがお皿に当たった際の音にも反応してしまうからです。
さらに、金属を口に入れるという行為にも嫌悪感を持ってしまうのだとか。
その原因は人によって様々で、

◎金属の味がするから苦手
◎カトラリーが歯に当たった時に音が苦手
◎金属を口に入れるとゾワゾワするから苦手

などがあります。
しかし実は、この3つに該当する場合はそれぞれ原因があります。


■苦手な理由によって原因が違う

金属製のカトラリーが苦手な理由別に原因をみていきましょう。

・金属の味がするから苦手
金属製のカトラリーから金属の味を感じる場合は、味覚や味蕾(みらい)に障害が起きているおそれがあります。
味蕾とは舌にある味を感じる器官ですね。
考えられるものとしては亜鉛欠乏性味覚障害や自己免疫疾患、腎臓病などです。

・カトラリーが歯に当たった時に音が苦手
金属が歯に当たった時の音が苦手という場合については研究が進んでおり、音域や周波数が問題なのではないか、との結果も出ています。
金属による接触音は人の叫び声やホイッスルなどの警告音に近く、本能的に嫌悪感や危機感を抱いてしまうようです。

・金属を口に入れるとゾワゾワするから苦手
金属製のカトラリーを口に入れると、ゾワゾワ・ビリビリするという場合は口の中に微弱電流が発生している可能性が高いです。
歯の治療に使われている金属とカトラリーが反応しているため、病院受診で解決できますよ。

 


金属音が苦手、といってもどのように苦手なのかは人によって異なります。
別の素材に変えるだけで済むこともありますが、場合によっては治療が必要なこともあるので少しでも該当することがあれば早めに受診してください。