社会不安障害かも?インターホンが怖い心理とは

突然のインターホンに驚いて居留守を使ったことはありませんか?
インターホンが苦手、怖いと感じる人は意外と多く、「インターホン恐怖症」と呼ばれるほどです。
どういう症状なのか、環境スペースが解説しましょう。

 


■インターホン恐怖症とは

新卒社員が嫌だと思う業務の一つに「電話取り」が挙げられます。
電話取りとは、職場にかかってきた電話に対応することですが、

◎いきなり鳴るので怖い
◎相手が誰だかわからないので怖い
◎どういった用件なのかわからないから怖い
◎自分の手に負えない用件かもしれない
◎クレームの電話かもしれない

など、様々な不安がよぎることから苦手意識を持つようです。
この電話取りに似ているのが「インターホン恐怖症」です。
インターホンが鳴っても怖くて居留守を使ってしまう人が多いのだとか。
突然の電話が怖いのですから、突然の訪問だって怖いと感じるのは仕方がありませんね。
一説によるとインターホン恐怖症は社会不安障害ではないか、といわれています。


社会不安障害って?

社会不安障害(SAD)とは、人前で発言したり、行動したりするのが怖くて顔が赤くなる、ドキドキするといった症状をいいます。
恐怖心から人前に出ることを避けるようになるそうで、病気としては新しいですが、対人恐怖症とほぼ同じものと考えていいようです。

・引きこもりの原因になることも?
社会不安障害が発症しやすいのは10代半ばごろが多く、多感な時期ということもあって引きこもりの原因になるケースも。
ただし、30代に入ってから発症することも少なくなく「急に人前に立つのが怖くなった」といったケースもあるようです。

・生まれ持った性質がベース
ある日突然、人の目線が怖いと自覚することもあるようですが、元々はその人が生まれ持った性質がベースになっていると考えられています。
それが表面化するかどうかは本人にもわからないため、自分の気持ちに理解が追い付かず、さらに恐怖心が増してしまうのでしょう。


■対策方法はあるの?

電話の音が怖い、インターホンが怖いと感じたら社会不安障害かもしれません。
ではどのように対策したらいいのでしょうか?
社会不安障害の多くは、少しずつ経験を重ねていくことで改善できるといわれています。
しかし自己流で無理をすると加減がわかりません。
まずは病院を受診してみましょう。
受診先は精神神経科心療内科です。
投薬と心理療法を組み合わせて治療を行うところがいいですよ。

 


自宅のインターホンであれば音を消してしまったり、スイッチを切ってしまったりしてもいいかもしれません。
しかし職場となるとそうはいかないため、少しずつでも慣れるように意識してみましょう。