猫はどうして鳴いているの?鳴き声の種類で分かる猫の気持ち

犬や鳥に比べ、猫の鳴き声はあまり大きく聞こえませんよね。
また、頻繁に鳴くこともないと思います。
時々甘え声を出したり、ケンカしたりするほかは、飼い主ですら鳴き声を聞かない日があるかもしれません。
反対に、猫がたくさん鳴くのには何か理由があるのでしょうか。
今回は、猫の鳴き声の秘密について環境スペースが調べてみました。

 

 

■猫が鳴く理由は?

飼い猫は、飼い主に要求を伝える手段として鳴き声を発することがあります。
エサが欲しい、なでて欲しい、おもちゃで遊んで欲しいなど、人間に構ってもらうために鳴く飼い猫は多いでしょう。
いっぽう野良猫はほとんど鳴くことがありません。
外敵に自分の居場所を知られると、危険な目に遭う可能性があります。
そのため、無駄に鳴かないようにしているのです。
ただし、縄張りを主張したり、相手に威嚇したりする時に低い声で鳴くこともあります。


■よく鳴く猫と鳴かない猫の違いは?

飼い猫の場合、よく鳴き声を出す個体とあまり鳴かない個体があります。
飼い主に向かってよく鳴く猫は、甘えん坊なのかも。
反対にあまり鳴かない猫は、自立していて飼い主に依存しないといわれています。
ただし子猫の場合は、体質的に鳴き声が小さかったり、どうやって鳴き声を発したら良いか分からない可能性もあるそうです。
鳴き声だけで判断せず、病気やケガが隠れていないか観察してみましょう。


■鳴き声で気持ちが分かるの?

朝、猫が短く「ニャッ」と鳴くのは「おはよう」の意味であるという説があります。
「ニャーン」という甘え声を出すのはエサを要求しているか、構ってほしい時です。
短めの声を繰り返す「ニャッニャッ」というのは不安の表れだとか。
また、「カカカッ」「クククッ」という鳴き方は「クラッキング」といわれており、窓から見える鳥や室内で見つけた虫に興奮している状態です。
猫の狩猟本能が刺激されているのでしょう。
発情している時は大きな声で「ナー」と鳴き、威嚇している時は「シャー」と毛を逆立てながら鳴きます。


■喉がゴロゴロ鳴るのはなぜ?

猫の喉がゴロゴロ・グルグルと鳴るのを聞いたことがある人も多いでしょう。
なでられている時、子猫が母猫のお乳を欲しがっている時にこんな音がします。
また、猫が痛みを感じたり、ストレスがかかったりした時にゴロゴロ喉を鳴らして自然治癒力・免疫力を高めているという説もあるそうです。


■声が出ないの?「サイレントニャー」とは

猫が口を開けて「ニャー」と聞こえてきそうな仕草を見せているのに、鳴き声が聞こえない…という場面を見たことはありませんか?
声が出なくなったと心配する人も多いのですが、実は人間には聞こえない周波数で鳴き声を出しているのです。
この現象を「サイレントニャー(Silent Meow)」といい、子猫が母猫に甘えている状態だといわれています。
これを見たことがある人は、飼い猫からとても信頼されているでしょう。

 

いつもと違う鳴き声を出す、いつもは鳴くような状況なのに黙っている時は、何か病気が隠れているかもしれません。
注意深く観察して、心配な時は獣医師に相談してみてくださいね。