咳の音から緊急度が分かる!子どもの危険な咳とは

小さな子どもが咳をしていると、喘息かな?病気かな?と不安になりますよね。
咳の音や息をする時の様子を観察すると、急いで受診するべきか様子見で良いか判断することができます。
今回は環境スペースが、子どもの咳が辛そうな時に緊急度を見分けるコツを解説しましょう。

 

 

■咳の音をチェック!

病院が開く時間を待たずに、救急外来を受診する必要があるのはこんな咳をしている時です。

・犬が吠えるような咳き込み
・オットセイのような咳き込み

このような咳は「クループ」と呼ばれ、夜間や早朝によく起こります。
風邪と同じようなウイルスによる感染症ですが、喉より下の声門という場所が腫れるためいつもとは違う咳に聞こえるでしょう。
声門は細くなっているので、腫れが酷くなると息苦しくなる可能性があります。
急激に症状が進行することもあるため、できるだけ早く医療機関を受診しましょう。
診察を待つ間もなるべく泣かさない、声を出させないようにして、腫れの進行を防ぐ必要があります。


■息の様子もチェックしよう

喉から「ゼイゼイ」「ヒューヒュー」という音がしていても、眠れているなら心配はいりません。
しかし全力で走った後のように肩で息をしていたり、呼吸がいつもより早かったりする時は呼吸困難を引き起こす可能性があるので早めに受診しましょう。
また、息を吸っても胸がふくらまず肋骨の間や鎖骨の上、喉の下がくぼんでいる時も呼吸困難になりかけている状態です。
そのほか、鼻の穴がひくひく動いたり、咳き込みが止まらなかったりする時は救急外来を受診してください。


■咳が辛そうな時はどうすれば良い?

クループ咳や呼吸困難の兆候が見られない時は、自宅で安静にして様子を見ましょう。
部屋を加湿し、水分補給をして痰が硬くなるのを予防してください。
鼻が詰まったり喉が痛かったりして息苦しそうなときは、枕などを使って上体を少し起こした状態で寝かせるのが環境スペースのおすすめです。
熱を測って記録し、顔色や唇の色を観察しましょう。
熱がなく、顔色も良くて水分が摂れていればとりあえずは安心です。
喉の痛みにより食欲が低下する場合がありますが、無理に食べさせる必要はありません。
食べられそうであれば、のど越しが良いゼリーやアイスクリームを与えてもOKです。
もし顔色が真っ青、唇が紫や青色になっていたら空気が吸えなくなっている状態なのですぐに医療機関へ受診してくださいね。

 

 

医療機関を受診した際に、保育園や幼稚園、学校で流行っている病気がないか聞かれることもあります。
市や保育施設から出されるおたより・メールなどで感染症情報が提供されていることもあるため、受診前には必ずチェックしておきましょう。