ライブ用と店舗BGM用では音響設備の配置方法が違う?

飲食店などでは、店内にBGMを流していることもありますよね。
BGMを流すためにはスピーカーが必要となりますが、スピーカーなどの音響設備は使用目的によって選ぶものが変わってきます。
例えば、ライブの時に使用するスピーカー、スポーツクラブなどで使用するマイク、飲食店やオフィスで流すBGMなどそれぞれに適した音響設備を選ぶことが大切なのです。
また、スピーカーをどこに配置するかによっても音の聞こえ方が変わってくるので音響設備の選び方や配置について環境スペースが紹介していきます。


■音響設備導入の目的は?

音響設備導入の目的として2種類があります。
1つは、コンサートやライブ会場などの音楽や歌声などが商品価値のあるものとなっている場合で、2つ目が、店舗BGMなどといった付加価値的なものとなっている場合です。
コンサートやライブではステージから客席に向かって1方向で音を伝えることが多く、音楽や歌声がメインとなっているので音がはっきりと伝わるような音響設備を導入する必要があります。
これに対し、店舗BGMの場合は、フロアのどこにいても音が聞こえるようにしなければなりません。
音楽や歌声によって会話が聞こえなくなってしまうのはよくありません。
空間の雰囲気や居心地に重点を置くことが大切なのです。


■スピーカーはどう配置する

コンサートやライブ会場でスピーカーを配置する場合、スピーカーはステージからお客様のいる方向へ向けて配置します。
ステージ周辺にまとめて配置することで、音に方向性が出てクリアな状態で聞くことができます。
この方法は、学校やセミナー、プレゼンなどの場合にも同じように配置するのがおすすめです。
会場が広い場合には、スピーカーからの距離が遠くなると聞こえづらくなるので、ステージ周辺以外の場所にもスピーカーを配置するようにしましょう。

店舗やオフィスのBGMに関しては、ライブ会場のように一定方向を向いていないので、客席や動線に合わせてスピーカーを配置する必要があります。
スピーカーの位置から客席までの距離が長いと音が聞こえにくくなるので間取りも考えながら複数のスピーカーを配置するようにしましょう。
また、BGMで使用するスピーカーは、音量調節のできるものを選ぶのがおすすめです。


スピーカーの配置に関して、素人では角度や台数の調整などを判断するのは難しいです。
音響システムを導入する場合には、専門家に相談してみるのもいいかもしれませんね。