大きな音が難聴の原因に!?耳掃除のやり過ぎにも注意

「なんだか最近聞こえが悪いかも?」と思ったら、難聴のサインかもしれません。
耳が悪くなるのは高齢者が多いイメージを持つ人も多いと思いますが、実は若い人や子どもでも耳が聞こえづらくなる人がいます。
今回は、耳が聞こえづらくなる原因について、環境スペースが調べてみました。


■大きな音を聞いている人は注意!ミュージシャンにも多い難聴

最近では、人気ミュージシャンの中にも難聴を患う人が多くなっています。
長年にわたりスピーカーから大音量の音楽を頻繁に聞くことで、耳の神経に傷が付いて難聴になってしまうのです。
一般の人であっても、ヘッドフォンやイヤフォンを日常的に使用する人は、同じようにリスクが高いでしょう。
スマートフォンやパソコンでいつでもどこでも音楽を楽しめるようになった現代では、こうした原因から耳が聞こえづらくなる「ヘッドフォン難聴」と言われる症状のある人が多くなっており、WHOも注意喚起をしています。
耳の神経は一度傷が付くと完全に治ることはありません。
ヘッドフォンを使って音楽を聞く時はなるべく音量を小さくして、こまめに音楽を止めるなど、長時間大きな音を聞き続けるということがないように注意しましょう。


■耳掃除やり過ぎていない?子どもは特に注意

耳が聞こえづらいと感じると、「耳垢が溜まっているのかな」と耳掃除を頻繁にしてしまう人がいます。
しかし、むしろ耳掃除をしたために耳が聞こえづらくなっている可能性もあるので注意が必要です。
耳垢は何もしなくても自然に外へ排出され、ほとんどの場合耳掃除をする必要はありません。
反対に耳掃除をしたことで耳垢が耳の奥へと入り込んでしまって、余計に耳の穴をふさぐことになっているかもしれないのです。
特に子どもの耳の穴は小さく、大人用の綿棒では耳垢を取り除くのは難しいです。
また嫌がって暴れたり、奥まで掃除しようとすることで耳の中を傷つけたりすることもあるので注意しましょう。
基本的に耳掃除は必要ありませんが、どうしても耳垢が気になるのであれば耳鼻咽喉科で取り除くこともできます。
耳鼻咽喉科では「処置」として耳掃除をしてもらえるので、遠慮せずに受診してみてくださいね。


耳が聞こえづらくなると、不快感を感じるだけでなく他者とのコミュニケーションにも影響を及ぼします。
また、幼い子どもの耳の聞こえは言葉の発達にも密接に関係しているので、気になる症状があれば早めに受診することが大切です。