自宅で過ごしている時にどこからともなく「ピーピー」といった音が聞こえてくることはありませんか?
何が鳴っているのかわからないと、手当たり次第に家電をチェックする羽目になってしまいますね。
今回はメロディでお知らせしてくれる家電について環境スペースが解説します。
■メロディでお知らせする家電が増えている
メーカーによっては洗濯が終わった時やご飯が炊けた時、お風呂が沸いた時などに音でなくメロディで知らせてくれる機種があります。
採用されているメロディは誰もが一度は聴いたことのあるクラシックが多いです。
しかし曲名まではわからない・・・という人もいるでしょう。
一例を挙げてみました。
◎洗濯機(日立):モーツァルト「ピアノソナタハ長調」
◎炊飯器(象印):きらきら星、アマリリス
◎給湯器(リンナイ):ヨハン・パッヘルベル「カノン」
象印の炊飯器については、スタートボタン押下時に「きらきら星」、炊き上がり時に「アマリリス」が流れます。
■なぜ電子音ではなくなったのか
少し前まで家電の通知音は「ピーピー」といった単純な電子音が一般的でした。
ところが、家電の進化とともに通知音が鳴る場面が増えてきます。
閉め忘れや切り忘れ、温度超過など様々な「お知らせ」を電子音で知らせようとするため、どの家電から鳴っているのか、何が原因で鳴っているのかわかりにくくなってしまいました。
それを解決すべく採用されたのがメロディ音だったというわけです。
給湯器に至ってはメロディだけでなく「お風呂が沸きました」といったアナウンスも流れるため、うっかり忘れてしまうといったミスも防げる配慮がされています。
■高齢者は高音が聞き取りづらい
また、もう一つの理由として挙げられるのが利用者の高齢化です。
人は年齢を重ねるごとに聴力が衰え、高音が聞き取りづらくなります。
電子音は中~高音域なので、いくら大音量で鳴っても気づけません。
かといって低音にしてしまうと生活音に紛れてしまいます。
ところがメロディであれば低音から高音まで幅広い音域をカバーできます。
どんな利用者にもお知らせできるので広まりつつあるのでしょう。
■メーカーによっては音を変更できる場合も
便利なメロディ通知音ですが、なかには苦手に感じる人や、電子音の方がいいという人もいるでしょう。
メーカーによってはメロディから電子音へ変更できる場合があります。
公式サイトや取扱説明書に設定方法が載っています。
ただし、操作音や音量の設定などはできないので注意してくださいね。
ご自宅の家電はどんなメロディが流れますか?
改めてよく聴いてみると「こんなメロディだったんだ!」といった新しい発見があるかもしれませんよ。