最近は聞こえない?時刻サイレンが次々と姿を消している!

夏休みはつい、真っ暗になるまで外遊びをしてしまって叱られてしまった、なんて思い出のある人も多いでしょう。
遊びをやめて家に帰るタイミングの一つに「夕方のサイレン」があります。
しかし最近は聞こえないような・・・?
今回は時刻サイレンの現状について環境スペースが解説します。

 


■「時刻サイレン」が次々と取りやめに

時間になると大音量のサイレンで知らせてくれるのが「時刻サイレン」です。
昔から自治体にて鳴らされてきていましたが、取りやめる地域も増えています。
時代が変化し、昼夜逆転の生活している人も珍しくありません。
睡眠中に大音量でサイレンが鳴ってしまっては生活に影響が出てしまいます。
また、大きな音が苦手だったり、自宅で仕事をしていたりする人も。
実際に音がうるさいといったクレームからサイレンを取りやめた地域も多いです。
仕方がないとはいえ、サイレンが鳴らないと不便だと感じる人もおり、自治体は難しい判断を迫られるケースもあるようです。


■そもそもなぜサイレンを鳴らすの?

そもそもなぜ時刻サイレンが鳴らされるようになったのでしょうか?
地域によって開始時期は異なるものの、時刻サイレンは戦前から続く習慣でした。
サイレンを鳴らす理由としては

◎農作業をする人に時刻を知らせるため
◎消防設備の点検を兼ねて

といった説が有力ですが、はっきりしたことはわかっていません。
いつの間にか習慣づいて当たり前になっていったのでしょう。
確かに外で農作業をしていると時間がわからないのでサイレンは便利だったと推測できます。
しかし、設備点検を兼ねているということには納得がいかないという声もあります。
大音量でサイレンを鳴らさずとも点検は可能だからです。
明確な理由がないのであれば鳴らさなくていいのでは?という意見から取りやめを決定した地域もありました。


■地域によってサイレンを鳴らす時間が異なる?

サイレンを取りやめた方がいい、という意見が出るのには他にも理由があります。
それが鳴らす時間のズレです。
一つの自治体の中でも地域によって鳴らす時間が異なり、聞いた人が混乱してしまうケースがあるそうです。
一般的に時刻サイレンは

◎朝6時
◎正午
◎夕方5時

の1日3回鳴らす地域が多いです。
しかし地域によっては朝の5時や8時、11時や11時半、夕方4時や6時に鳴らすところもあり、通りがかりに聞いた人が勘違いしてしまうこともあるのだとか。
普段から時刻サイレンのタイミングで生活をしているとこういった弊害も起きてしまうようです。
とはいえ、その地域では習慣化しているので今さら変更してしまうと新たな混乱が生まれてしまいます。
ならばいっそ、取りやめてしまおうという結論になるのも納得です。

 


時刻サイレンは地域の人たちの時計代わりとして長年親しまれてきました。
しかし、生活の変化に伴い在り方を見直す時期がきているようです。